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茹ですぎた肉

 

 

 生活魔法のライトで前方を照らしなが、外へと急ぐ「あと少しで外に出れます、皆さん頑張って下さい」



 「はぁ、「「「はい」」」」



 外に出るとマップでゴブリンがいないのを確認して、昼間岩を拾った川の方へと急いだ。



 「こちらに川がありますから、そこまで頑張って下さい」



 町に近いとは言え、夜の森は危険だ。 1人ならともかく、4人も連れての移動は難しい。



 この周辺には、本来モンスターはいないが、野生の獣はいるのだ。



 それに、まだゴブリンの生き残りが沢山いるので安心は出来ない。



 箒で飛んで帰るわけにもいか無いので、川で野宿をする事にしたのだ。

 少し開けて、見とうしの良い場所で休む事にした。



 まずは大松を出して火を点ける、そして鍋も出しておいた。



 「皆さんはここにいて下さい、森で薪になる物を探して来ます」



 皆の顔がとても不安そうではあるが、魔法で出す光と違い、焚き火の火は、暖かく安らぐのだ。


 「直ぐそば拾いますから、心配しないでください」



 森に入り、適当に落ちてる枝を拾って帰ると、何故か焚き火がすでに完成していた。



 「あれ? 枝とか持ってたんですか?」



 「雨で流された流木が、あそこに集まってました」



 指さす方を見ると、確かにある………



 しかも俺が拾ってきた枝と違い、しっかりと乾いているではないか。

 呆然とする俺をみて、「私たちも、さっき気がついた、とこなんですよ」などと、言っていたが、いくつか燃え尽きた枝があるのは、見なかった事にする。



 「夜の森は危険です、今日はここで休んで、明日町へと帰りましょう」



 「つばさ様、その事でお願いがあるのですが」


 「何ですか? まさか今日中に帰りたいとかですか?」



 「いえ、帰るのはそれで結構です、お願いとは、そのー」



 何か言いづらい事なのか、はっきりしない。



 意を決した様に言いだした「お願いとは、私たちを助け出した場所の事で」



 「場所ですか? それが何か?」


 

 

 「出来れば、ゴブリンの巣では無く、この辺りで助けてくれた事にして欲しいのです」



 「もちろん、今は何も無いのですが、町に帰れば必ず、出来る限りのお礼をいたしますので、どうかお願いいたします」



 必死に頭を下げてお願いするその姿を見ては、断れない。



 「わかりました、ゴブリンに運ばているとこを、助け出した事にしましょう。 その後、巣を見つけて、ゴブリンどもを倒した事にします」



 「ありがとうございますー、このお礼は、必ずしますね」



 ゴブリンとは、他の種のメスとも交尾をしても子をなす事の出来るモンスターである。

 

 

 

 しかも、交尾から出産までたったの3日、成長して大人になるのに半年しかかからないのだ。



 襲われた動物や人間はまるで人形の様に意識がなくなるとも、狂うとも言われている。



 国や教会が、アンデット系とならび、最も警戒するモンスターで、その強い繁殖力を警戒してか、見つけたら、討伐しなくては成らないモンスターの上位に上がってくる。



 そんなモンスターに、捕まり、巣に捕らわれてたとなると、この親子は町では生活出きないだろう。



 それにそんな事がバレれば、娘の結婚は絶望的と言わざるおえないと言うわけだ。



 意識もしっかりしてるし、服装を見ても、この親子も奴隷の女たちも、ゴブリンどもにまだ襲われたわけでは無さそうである。



 そんな事を考えながら、彼女たちを見ていたら、お湯が沸いたので、食事の用意をする。



 因みに料理は、教えて貰ったが、未だに上手く作れ無いのだ。



 地球に居た頃は、筋肉のための料理の経験は有るのだが、肉料理は、鳥胸肉を茹でる、鳥のササミを茹でるの2択だし、茹で卵の白身だけにするとか、ブロッコリーを茹でるとか、ぷろ○○んを水で混ぜるとか、そんな料理だ。



 カップラーメンみたいに難しい料理は、作った事がないのだ。



 今回も、何か買った肉を茹でて出来上がりである。


 「食事の用意が出来ましたよ」



 「これ、茹でただけですよね?」



 「料理苦手なんです。 でもちゃんと調味料は買って有るので、皆さん使って下さい」



 「あ、パンも有りますよ」と一応だしておく。



 「冒険者て、料理しないと聞いてましたが………」と娘さんが言うが、これは仕方が無い事なのだ。



 奴隷の女の子も、コレは酷いと、言いたげである。



 結局、奥さんに指示されて、奴隷の女の子が、料理の手直しをしてくれた。



 「このお肉既に、茹で過ぎぐらいですねー」



 「すみません」と頭を下げておく。



 奴隷の女の子にフライパンを貸してまかせる事にした。



 フライパンに、油を入れ、にんにくと唐辛子を入れ、ゆっくりと香りと辛みを移している。



 良い匂いがしてきたら、茹でた肉をスライスして叩きつける様に炒める、この時に、少しだけ肉の茹で汁を加えていた。



 塩を入れ炒めたら最後に、軽く胡椒をふった。



 ただそれだけなのに旨いんだ。



 「凄く美味しです」

地球で言う、アーリオオーリオ(aglio olio)と言うやっだ。



 「この料理は、肉を叩きつけるのがコツなのよ」



 なるほど、肉を叩きつける事で、乳化させて、味をシッカリと絡ませているのか。

 パンを炙り、上に載せて食べると、絶品である。



 最後に入れた、粗挽きの胡椒が、俺が茹でただけの肉の臭みさえ、美味しくしている様だ。



 「イャー、本当に美味しかったです。 ご馳走さまでした」



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