小さな異変
今日こそは森で魔法の実践練習がしたい。
エミリーさんと飛行訓練をしながら森へとやってきた。
しばらくモンスターを探すと、弓ウサギがいた。
弓ウサギは意外と厄介なモンスターで頭に生える角を、矢の様飛ばしてくるのだ。
気づかれたか!! 弓ウサギは角を飛ばして来た!! 倒れる様に交わすと弓ウサギの角がまた生えて来る。
俺は、起き上がると木の後ろに隠れた。 弓ウサギをチラリと確認すると風魔法を放つ。
弓ウサギが角を、俺の風狼に向け放つた! 風狼は回転する様に角を避けると弓ウサギの首を噛み千切った。
「今のは、なかなか良かったわよ」上空から見ていたエミリーさんに合格点を貰えた。 嬉しいご褒美は、下から眺めるエミリーさんのパンチラショウーだ。
「ちょっと、どこ見てるのよー」とダイビングキックを顔面にプレゼントさるた。
ニヤニヤしながら見ていたから、気づかれたんだ、次からは真面目な顔で見よう。
次の獲物を求めて更に森の奥へと足を運んだ。
ハンマー蜂がいた、ハンマー蜂は、40センチ程度の蜂型モンスターで、二本のハンマーを手に持っているモンスターだ。
手に持つハンマーには麻痺の効果があり、めったに麻痺する訳では無いが注意が必要なモンスターだ。
幸いにも先に見つける事が出来たので、隠れてハンマー蜂の後ろに周り込んだ。 風魔法を放つと気づかれた!
直ぐに2発目の風魔法を放つ、2匹の風狼を操り追い詰めたが1匹は、ハンマーで砕かれてしまった。
しかし、同時攻撃していたおかげで、もう1匹が上手く羽を切り裂いた。 俺は急いで、剣を抜き飛べなくなったハンマー蜂に切りかかった。
飛べないハンマー蜂の動きは思った以上に遅く簡単に倒す事が出来た。
こんな感じで狩りをしていると、魔力も少なくなって来たので、もう一匹だけ倒して帰る事にした。
最後の一匹は弓ウサギである。
突然、弓ウサギの雰囲気が変わった。
こちらに向けて突進してくる。 避けきれない!!
足を負傷してしまった、「クソー、ザコだと思って油断した!!」
風狼を放つが弓ウサギが放つ角に相殺された。
もうダメだと思った時にエミリーさんの氷の魔法が弓ウサギを貫いた。
「エミリーさん助かりました。 ありがとうございます」
「いいのよ、それよりもコイツ、ただの弓ウサギじゃ無いわね、何なのかしらコイツ?」
やはり普通の弓ウサギでは無かったみたいだ。
とにかく、一度帰る事にした。
箒にのって、魔女の家に帰るといい匂いがしてきた。
「あ、この匂いはお師匠の得意なアップパイね、私大好きなのよ」
「お帰り、今日はちゃん魔法の練習は出来たかい?」
「はい、だいぶ自由に魔法が使える様になりました」
「まだ詰めが甘いですが、私の目から見ても、随分と上達してました」
「エミリーは甘いからね~ まあいいさ、それよりもアップパイをおあがりよ」
焼きたてのアップパイがテーブルの上に用意されていた。
甘酸っぱい匂いが食欲をいやが上にもたかまる。
まずは一口食べるとサクサクのパイ生地からバターのコクと旨味がしっかりと伝わってくる。
続いて銀杏切りしたリンゴにレモンと砂糖でジャムの様になるまで炊いたリンゴが口の中いっぱいに広がり、シナモンパウダーがより複雑な味を作りだしていた。
ただ旨いとしか、感想がでて来ないが、本当においしいのだ。
二個目のアップパイに手を伸ばす、一口たべて先ほどとは違ったアップパイに驚いた。
パイ生地は同じだが、中のリンゴの炊き方が違うのだ。
あえて焦がすことで、キャラメル化したりんごを使っているのだ、隠し味にブランデーを入れる事でより大人のデザートと言う感じがする。
更につけて食べるためのカスタードクリームも凄く旨い。
普通のお店で食べればお皿にアイスが一緒に付いてくる事が多いが、このカスタードクリームと食べるのも凄く合うのだ。
カスタードクリームは干した白イチジクを細かく切った物をブランデーで戻した物が入っているのだが、 アップパイと合わせても、自己主張をしないのだ。
むしろ、アップパイの旨味を引き上げている。
この秘密は、パイ生地にとのバランスだ。
パイはパイ生地と中身のバランスが重要だ、素人が作るアップパイは中身が多くてパイ生地の旨味が負けて要るのだ。
負けているだけでなく、べっちゃりしているパイまで有る、パイはサクサクでなくてはパイでは無いのだ。
これは具を入れ過ぎと言う事だ、むしろ具の量は控え目でいい。
このりんごパイは、見事なまでにサクサクだ。
たがら旨いのだ、具とパイ生地のバランスを壊さないギリギリの量が入って要る。
このカスタードクリームは、もっと具を入れたいが入れられ無いので、外付けの具という感じなのだ。
つけて食べる程度なら、サクサクを損なう事は無いのだ。
最後に、濃いめに入れられた紅茶でしめる。
ご馳走さまでした。




