箱の中身は何だろな
一週間ほどすると、風魔法をどうにかイメージ通りに魔法が使える様になってきた。
風魔法と言っても風そのものでは無いので、洞窟内や部屋の中の様に限られた気体しか無くても威力に変化は無いのだ。
「何とか形になってきたみたいだね、それでは、ついといで」
俺は、急いでお師匠様の後を追いかけた。
お師匠様の部屋に入ると、古びた箱を渡さた。
その箱は陶器で出来ている、おそらくはボーンチャイナだろう。
ボーンチャイナの箱には微細な模様が絵を囲む様に描かれ、その中心にえがかれた風景画は、最新の3Dも太刀打ち出来ないほどのリアルな出来映えだ。
ひびでも入れると大変なので慎重に蓋を開けると 慎重に箱を開けると周りに施された紋様が輝きだし箱の中へと吸い込まれた。
箱の中には、空が広がり雲が流れている。
箱に描かれた世界が、そのまま目の前に広がっているのだ。
お師匠が直ぐにあらわれた「お師匠様これはいったい?」
「驚いたかい? 転送魔法を仕掛けて有ったのさ」そう言いながら山を指差しながら
「あそこの山の頂上に行って金斗雲を捕まえておいで」
「え? 金斗雲をですか、どうやって捕まえるんですか?」
「そんなもんは、頑張って捕まえるしか無いよ、とにかく行くんだよ」
多少の疑問が残るが行くことにした。
山と言うより崖である、多少大げさに言えば、鉛筆の様に真っ直な山と言う感じだ。
子供の頃にお城の石垣を登った時の要領で崖を登っていくと頂上についた。
頂上には魔法陣がありその中心から水が湧き出ている。
その水に金斗雲が群がっていた、コレだと思いゆっくりと近づき飛びかかるがなかなか捕まらない。
それでも、何度も挑戦していると一匹捕まえる事が出来た。
どうやって連れて帰ろうかと悩んでいたら、お師匠が箒に乗ってやってきた。
「随分と捕まえるのに時間がかかったねー」
「お師匠様、箒で飛べるなら俺が登る必要無かったのでは?」
「残念だけどそれは出来ないのさ、儀式みたいなものだから諦めな、それより金斗雲と契約をおしよ」
「契約てどうやってするのですか?」
「なぁに簡単さ、その魔法陣の中で血を一滴金斗雲に付けてやればいいのさ、その時に名前を決めてやりな」と言うので、早速やってみた。
腰の剣で、親指の腹を少しだけ切るとその血を金斗雲に押し当てた。
すると先ほどまで暴れていたのが嘘の様に大人しくなり(シロちゃん)と言う名前を与えた、すると姿を消してしまった。
名前が気にいらなかったのかとあせってしまったが。
「成功の様だね、帰るよ」お師匠様はそう言うので成功の様だ、良かった。
ここに来る時に吸い込まれた箱を閉じると、元居たお師匠様の部屋へと一瞬で戻っていた。
魔法て凄い!! などと感動していたら、エミリーさんがやってきた。
「お帰りなさい、その様子だと無事契約出来たみたいですね」
どうやらエミリーさんも金斗雲を捕まえに行く事を知っていた様だ。




