魔法の基礎は
久しぶり気分のよい朝をむかえた。
昨日奴隷の首輪を外してもらえたのだ。
奴隷では、無くなったが、この家では一番の下っ端だ、当然朝食の準備を手伝わなくてはいけない。
急いでキッチンに下りていった。
既にエミリーさんは野菜のカットをしていた。
「おはようございます、遅れてすみません」
「あら、おはようもう少し寝ていてもよかったのよ」
「一番下っ端の僕がそうもいきませんよ」
「でも料理出来無いんでしょ? とりあえずテーブルでもふいてきて」
「わかりました」テーブルをふくのに、時間などかからなかったので、すぐに戻るとほとんど朝食の準備は終わっていた。
テーブルまで料理を運んでいるとお師匠様も起きてきた。
朝食は卵のサンドイッチと炙ったベーコンを挟んだサンドイッチそれにサラダが用意されていた。
どのサンドイッチも凄く大きく食べごたえは十分だ。
まずは卵のサンドイッチを食べる。
厚切りのパンに煎り卵がタップリと入っており、大きく口をあけないと食べられない。
卵には、タップリとバターを使い、塩で味を整えてある、隠し味には、甘めのワインが少しだけ使われているみたいだ。
わずかに入れられたワインのフルーティーな香りが一口食べるたびに広がってくる。
次は、ベーコンを挟んだサンドイッチを食べる。
炙ったベーコンの肉汁を厚切りのパンがしっかりと受け止めて旨味をひとかけらも逃がしていない。
多めにかけられたら粗挽きのブラックペッパーがアクセントになり、ピリリと辛いがコレがまたいいのだ、勢いにまかせて食べた。
最後はサラダでしめくくる、柑橘系のお酢をベースに、塩と油で仕上げられたドレッシングは、シンプルであるがゆえに、ごまかしが出来ない。
朝早くに庭でとってきた野菜だろうか?
新鮮その物で素材のよさがダイレクトに伝わってくる。
日本では、お金を出しても買えないタイプの贅沢な食事で大満足である。
食事の後片付けを済ませると魔法の訓練の為に裏庭へと連れて来られた。
「まずは、よくみておいで」
お師匠様が、魔法を右手と左手に土魔法を発動させた。
右手の土魔法は、前に見た石のカエルだ。
左手の土魔法は、石のボールになった。
それぞれの魔法が的を破壊した。
「おおおぉぉ~」と声が漏れてしまった、だって凄いんだもん。
「どうだい、今のは同じ魔法だよ、威力も殆どかわら無い、何が違うかわかるかい?」
「カエルとただの石ですか?」
「………そのまんまだねー、だけど当たりだよ。」
「魔法で大事なのはイメージさ、同じ魔法でも自分の魔法を作るんだよ」
「自分のイメージの魔法にする事で操作性が上がるのさ」
「それに複数の魔法使いが同時に魔法を使う時なんかも、自分の魔法と区別がつくだろ?」
「仲間も誰の魔法かわかりやすいのさ」
なるほど、ラジコン飛行機みたいに、魔法を操っれるて事みたいだ。
弓の矢なら真っ直ぐしか飛ばないが、ラジコン飛行機みたいに、遠隔操作をするなら、誰のラジコン飛行機か分かる様にしないと困りそうだ。
「魔法によって色々なイメージを使うのもいいし、全部同じイメージを使ってもいいけど、私の弟子なら動物にしな」
「どうせいきなりは出来ないんだから、ゆっくりと考えればいいよ」
「それじゃあ、まずは魔力の操作を覚えな、魔力だけでこのコインを空中に浮かべてごらん」
「やってみます」魔力をコインに集中してみるが………ピクリとも動かない。
「魔力を出して集中する事は出来てるみたいだね、後は操作する事だよ、様は動く姿をしっかりとイメージすることさ」
「はい」魔力をコインに送りコインが飛ぶイメージを送るとコインが振動を始めた。
息をするのも忘れるほど集中してしまい、立ち眩みがするほど集中していた。
余りに集中したせいでコインに穴が空いてしまったので、お師匠様に笑われた。
「1日で出来る様になる人は何人も見たけど、コインに穴を空けたのはお前だけだよ」
「コレだけ出来るなら明日からは、属性魔法の練習に入るからね」




