第七話『虚囁』
病院まで行く迄にスーパーと適当なケーキを買って向かう事に。多分……病弱は変わらないけど……あの感じは大丈夫だろうし……着いた病院は普通のまま
中へと入る前に病院着を着た女性が立っていて頭を下げていた。刀に触れると寄生虫関係なのは間違いないけど正気……
「彼女には会えませんが……私で良ければお話はします」
首を傾げてしまうが取り敢えずはこの病院を把握出来るまでは……取り敢えずは大人しくするしかない……か
彼女の案内で談話室で。ただ、周囲はカメラとか何も無く密会……
「安心してください。別段と無いです。この場所は使われてないので……話をする時は気楽に出来ます」
指を指した方向を見ると……寄生が覗いていた。なるほど……支配下に置いてるからこそ出せる場所か……
「組織の人ですよね?。彼岸花のせいで死んだんですが……再び与えられたので……」
寄生虫の事か……殺したけど、また寄生……法律違反はしてる……が、訳あり……それに、この感覚……
「分かりますか?。この場所は……彼女が嫌う場所です」
……
「寄生虫にとってはですよね?。ううん。簡単な言うと……上手く働かない。ですか……」
「そうです。この場所……あの場所だけが上手く働く場所です。本格的に寄生虫に侵されてる人間が来ると調子が狂うのです
理由は分からないですし……病院に何故こんな場所があるのかも……支配下に置いたのも……ここで普通の人間を守る為にです」
守る為……?。いや……守るにしては攻撃的だった……?
「彼女は攻撃はしてません……どちらかと言うと、自分を守ろうと私達を使っただけで……敵対はする気は無いのです」
確かに……だから、私は刀を納めた……納めたから彼女の敵意は無くなった……でも、独り言は寄生虫由来……?
「彼女は彼女であり彼女では無いのです。少し昔話をすると事故で重症を負った時に手術した時に……寄生虫による不完全に終わってしまったから……
彼女の中に二人居る……二重人格の様な状態です。ただ、入院自体は終わってます」
……
どういう事……?
「と、話したいけど……ここ、監視カメラ設置出来ない代わりに時間制限が有るので……出ましょ。話せて楽しかったです」
そのまま談話室から出る事に。そのまま彼女と別れてから廊下を見た。普段と変わらない……普通の感じ。ただ……あの場所が気になる……取り敢えずは出るか……会えないのなら……諦めるしかないし……
取り敢えずはナースステーションの所で彼女のお土産としてケーキと適当なモノを渡して一旦病院を出る事にした
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夜になり、刀とリンクを繋げて感覚を研ぎ澄ませた。病院の外だから真っ暗……一部は電気が付いていて、本当の就寝状態……
だから、人がどんな事してるのかは感覚だよりになってしまうけど……分かるけど……
「一箇所だけ……」
私は立ち上がって病院へと向かった。あの女性もそうだけど……あの部屋の違和感がどうしても拭えなかったから……
朧さんには黙ってるけど……これ、ヤバいなぁ……まぁ、どうにかなるとは思えないけど……言えない様にすれば問題無い……はず
「中に入るのは……難しいか……」
着いて中へと入ろとするが……やはりと言うべきか施錠されてる……だから……昼にするべきか考えたけど……それだと動きが制限されるし……
本当に……困った……困ったから……
「困ったよ……本当に……どうして病人が外に出てるのかな?。貴女は……て、マジ……?」
下着姿に病院着を羽織ってる……昼の女性が殺気剥き出しで立っている。刀を手にしようとした時に……目を見開いて病院を見てしまった
だから……目の前まで迫って来た女性の攻撃を刀を抜いて防ぐ。勿論逆刃にして防いで
「命令ですので……殺します」
無機質な言葉でそう言う彼女を見て、寄生虫を見たけど……一つは確かに宵宮の寄生虫が居るけど……残りは異質な……
「くっ……」
そのまま逸らして蹴りで顔を狙ったが片手で防がれ掴まれた上で地面へと叩きつけられる
痛みで唾液を吐き出してしまうが、そのまま刀を首狙って振るったが後ろへと下がられ、逃げ避けられ後ろへと下がられる
ゆっくりと立ち上がり刀を逆刃から持ち替えた。寄生虫なら……法律関係では有効なはず……死なない程度なら朧さん許してくれるだろうし……
刀袋から鞘を納めたままの刀を手に構えた。抜けはしないが……使う分には問題ない筈……合ったら適当な理由で誤魔化せばいい……
一気に踏み込んで攻撃を仕掛けようとした時に彼女が目の前から消えて、私の背後に。そのまま骨の尻尾が向かってくるのを……
私は受けてしまう。鈍い音が響くが、骨の尻尾は私のすんでのところで止まる。骨が擦る……それもヒビが入るぐらいの……
「やはり……偽物は弱い……か」
割れると、蹴りで骨の尻尾を弾き飛ばして、そのまま頭を掴んで地面へと思いっきり叩きつける
血が舞い散るが、それを無視して刀を思いっきり斬り割き、そのまま体内の寄生虫数匹を外へと投げ飛ばした
「『蒼彼岸救命』……」
女性は涙を流しながら笑みを浮かべていて、私はそのまましゃがみ込む女性を……
周囲に飛び散る寄生虫が暴れながらやがて絶命し、女性は涙を流しながらも立ち上がり
「殺します……あの方の為にも……」
そう言って向かってくるが私は目を伏せる。彼女の声が助けて欲しい……殺して欲しい。そう聞こえてくる感じが……だから……
ゆっくりと目を開けて刀をある場所へと引き裂き、彼女は崩れる様に私の腕の中へと倒れ込む
口から目から血を流し、私の服を汚し、下も濡らして血と混じって地面が濡れていく。彼女の体液が濡れようと被ろうとどうでも良かった
そんな事を気にしては意味も無いから。手に当たる心臓付近で彼女の鼓動はゆっくりと消えていく
「……あり……か……」
掠れる声で彼女はそう言うと体内の寄生虫が排出され彼女は動かなくなった
彼女を抱き締めつつ、私は血に濡れた携帯を手に取って電話を掛けた。確定した事と……宵宮が敵じゃ無い事……保護をする為の応援を……
短期で決めたけど……この場から取り敢えず離れるか。朧さんが人は向かわせるとは聞いていたけど……この場に居るのはダメな気がするから……
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窓から覗く存在。先の戦いを見て……
「やはり、成功者でも本物には太刀打ちはしないですか。まぁ、短期で決めるのは悪手でしたね。毒は回ってる……」
そう言う男性はカーテンを閉めて、立つ人に指示を出した。深い笑みを浮かべて実験体が増える事に歓喜をしていた
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事務所……正確には華繭さんの家のベットに寝かせる。私は朧さんの前に居て頭を下げていたが
「良かった。無駄にならなくて……」
紙を机に置いていて、夢華さんが残りの紙を私の目の前に……
「朧さん……先読みしたのと、私も必要と思い用意しました。これならある程度はカバー出来ます」
目を見開いて紙……許可書を見るとほぼ全ての必要な部分の許可が出ていた。勝手にした事に……
私は見ると朧さんは笑みを浮かべ
「優秀な事務員を持つと本当に楽よ。で、結果は?」
えっ……
「黒……です?。まだ確信は持てないですけど……彼女を見ればほぼです。問題は……宵宮では無く……誰がそうしてるのかですが……」
「妥当ですね。あの病院は表は普通ですが裏は黒いですから……私も少し調べてみただけですが……非合法の可能性もあります」
なるほど……
「そこで……その宵宮さんに協力をお願いして欲しい。敵となるのならそっちの方で任せる
非合法の可能性となると組織としては見過ごせないから
という訳で……これ一式は発行してるからこっちで預かるから……好きに暴れて問題から」
それを組織の長が言って大丈夫なのか……?。まぁ、良いのなら好きにさせてもらうけど……取り敢えずは……
「そうさせてもらいます。もし……可能なら……」
眠ってる女性と宵宮の身柄の話をして朧さんが笑みを浮かべて
「優秀なら私は構わない。そこも進めておくよ。夢華」
「じゃ、そちら方面も揃えておきます」
そう言って話は終わった。取り敢えずは……あの病院を調べる必要が出てきたし、今日は遅いし……寝よ……




