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幽華禍 ―異形華ノ縒華―  作者: naikuro@シロ/naisiro@クロ
第原章─発現顕現

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第三話『幻想復讐』

目の前の少女は私を見て刀を構えていた。理由はどうあれ……敵対し私を殺そうとしていた。だけど……


「なるほど……」


私は一気に踏み込んで地面を割りながら彼女へと向かう。彼女は振り上げて下ろして攻撃しようとするのを、躱し、そのまま背後に立って化け物が攻撃しようとするのを、引き裂いて、手をかざして空間事切断した


そのまま、彼女が攻撃してくるのを数秒だけ時を止めてから、蹴りで吹き飛ばして壁へと叩き付けて崩れ落ちていた


咳き込みながら彼女は刀を地面へと突き刺して立ち上がろうとしてるのを、私は見て


「止めておいた方が良い。私は強い」


だけど彼女は構えて


「息を切らしてる始祖が言う……?。殺せる内に殺す」


そう言って向かってくるのを、後ろへと下がりながら躱し、更に背後から飛び出す化け物。彼女は見えてない……と言うよりかは分かっていたのか振り返り、化け物を斬り裂いて、そのままの勢いで私の頬へと傷を入れながら地面へと火花を散らして、そのまま跳ね返すように私の首へと


だけど、流石に死ぬのはごめん。だから、短剣で防ぐ。震える手が彼女の今を語っていて、弾きそのまま探検で彼女壁へと向かって投げて


「まだ殺る?」


彼女は無言のまま向かってくるのを、私は背後へと回って首筋に思いっきり柄で叩いて気絶させ、倒れる時に受け止めると


「悪いけと始祖さん。その子を返してもらえるかしら?」


女性……綺麗めの人が歩いて向かってきて、私は目を伏せて彼女を手放した。勿論……何も細工してない上で


女性は彼女を抱えると


「まさか本当に居るとは思わなかった。今度時間を貰いに来るわ。それよりもありがとう……この子は君を見ると殺すから」


首を傾げると、彼女は視線の先を化け物に向けて


「昔殺されたのよ。君が生み出した寄生虫による両親化け物化によりね。それよりも……役所支配して何を企んでるのかしら?」


……


「お前たちの存在のせいよ。する気は無いし……この体の為に昔とは違う生き方をしてるだけ


この体は私にとって大切な子でこの子の願いの為に生きてるだけ」


「なるほどね。まぁ、敵対する気ないのなら問題無いわ……ただ、役所の女性を支配する力では無いよね?。後……彼女……私達の女性が変わり果てたが……それも理由かしら?」


実行終えてるのなら問題無いか。彼女を見てから


「教えない。ただ……役所の女性達は寄生虫を毎日飲んでる。言わなくても分かるわねよ?。何時でも彼女達の飲み込んでる卵が羽化して化け物へと変えて仕掛ける事が出来る


私に関わらないで欲しい。それだけ……」


私は視線を変えて職員の女性。彼女の瞳は私の瞳となり、飲み込んでいた卵が羽化し寄生虫が各所へと寄生し化け物へと変えて私の前に……


私が役所の女性を最初に寄生させた女性でタイトスカートから骨の尻尾を伸ばして獣のような手足となり、構えていた


「なるほどね。理解したわ。それじゃ……本当に時間を貰いに来る」


それだけ歩いていくと消えていく。彼女は構えるのを止めて、私は目を伏せてから


「完全解放して人間体に。貴女は特別よ」


それだけ答えると彼女……私が最初にした寄生とは違う……組織担当の役所の女性へと姿を戻していた。無理矢理変化させていたから……彼女は寄生虫と体内にある卵全てを羽化させて完全に私の眷属へと無理矢理になった


その影響で私の完全顕現の力を無視して彼女は眷属へとなってしまった珍しい個体に……どういう理由かは知らないけど……そうなる事を地震で望んだように……私は完全顕現の擬似的で娘に続き二人目となり……彼女は頭を下げて


「分かりました……ありがとうございます。引き続き……卵を毎日職員に与え続けます。それと……勝手してすみませんでした」


「あー、それとスカートは止めておいた方が良い。幾ら人間の過去を変えてるとは言え……躊躇いもなく見せるのは人間的じゃない」


それだけ伝えると彼女は壁を伝って消えていく。それを見届けてから家に帰る前に役所に。残業してる女性達を見た


全ての女性に骨の尻尾が生え、タイトスカートを捲りあげていた。やはりと言うべきか……人間の思考は持たせないと……これじゃただのストリップ劇場だな……


で、彼女を見るとシャツにデニムのジーンズを履いていた。瞳は私の瞳となったまま


そのまま……彼女の元へと向かって部屋の中へ。彼女は吐き出しながら卵を飲み込み水を飲んでいた。残った吐き出された卵は私が空間事消滅させた。同じミスは繰り返さない為に


「卵の配布はいつも通り。彼女から生まれた卵を利用してますので彼女の対応は……」


そこが面倒だけど……仕方が無いか。彼女を呼ぶと素直に来て


「仕方が無いけど……家の事を任せる。特に娘の世話の方を。仕事……現状は続けて。どうせバレてるし、面倒だから。そのままで


多分……君を通して私に伝えてくるとは思う。その時は任せる。どの道……私も仕事……やらないといけないし」


この体で娘として『詩龍華柳(しりゅうかなぎ)』を育てる……それも人間としてなら働かないと違和感しかないから……まぁ、しなくてもいいが面倒だけど……


「それなら手続きもしますか?。丁度……」


あっ、仕事は進めるのね……流石は立派な眷属な事……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


人間の体になり仕事という仕事を……まぁ、変えながらだけどしているからなのか……眠さが強くなってきてる。普段の疲れは無いはずだけど……それすらも感じる……


近づいてる……そんな感じな気がするけど……やはりと言うべきか……この体の老朽が入ってるのか……新しく変えるか……


彼女は気に入ってるから……中身を変えるしかないか……化け物や完全顕現無しの普通の人間では限界がある……ここに来て感じていた


で、昨日の今日……連絡が来て、融通の効く仕事だから向かう事に。どうせ潮時だと思っていたしその場で辞める事に。次の場所をどうしようか悩んでた


と言うのも、同じ場所をするよりも……今後の事を考えて色んな事を覚えて異能力にも反映出来たり、後は、普通に色んな事をしたいと思ったから


こればかりは……この体に引っ張られてるのが原因でもある。まぁ、私が選んだから素直に従うけど……面倒なのが、徐々に人間としての体力になってる事と……化け物形態と完全顕現とは全く別の体……本当に人間としての体になってる事だった


まぁ、それ自体は問題は無い……望む体へと変化してるのだから。でも、このままでも駄目だし……結局は……まぁ、彼女に成り代わる私だからどう足掻いても彼女に逆らえない


と、自分の体を確認しつつ待つ事に……まぁ、改変すれば可能だけど……歴史を歪めたくないから……どの道は……になる


「不便だ……」


役所に通された待合室で体を丸めて眠る。本当に最近は眠い……だけど私の骨の尻尾が反応したのか目を擦りながらゆっくりと起き上がる


「お前……無防備過ぎるだろ……始祖に見えないぞ?」


彼女……昨日出会った女性で私の前に座るのと同時に背伸びをして瞳を化け物の瞳にして彼女


「今回は攻撃をする訳じゃないし、役所を見る限りは本当に始祖は私達が原因の様だしな」


「……正確に言うと、私は長く生きた化け物。偽装するにも必要な事だったから。貴女は僅かな信用で教えてるだけ」


「それは光栄だな……て、それは不味いだろ……」


そこ……?。まぁ、そんなのはどうでも言い。問題なのは私を狙ってる彼女。その彼女は私を復讐しようとしてる……


だけど、私の目から離れた寄生虫は手に追えてない。知ったのも最近……どう頑張っても私は認識してないが正解になる


だから繁殖に関しては私の手に余り、私の範囲を超えてしまってるから無関係……と、人間から見れば無責任な言動になるけど、私からしてみれば……そんなのはどうでもいい


ただ、放置してしまった原因に私があるからこそ……後始末はするつもりだった……


「何処まで思考してるのやら……で、こっちが聞きたい事全て聞いていか?」


「全て……とは答えれないけど、私の分かる範囲でなら問題無い……と言うよりかは、私が認知してるのみ……つまりは私があの時代に暴れ回って把握してる時から先は知らない


明治後期までならの話だけど」


それだけ答えた。それ以降は……子育ての名目であの子を育てる生活をしてただけ。どんなモノかと興味があったから


「何か……意外だな……」


「私が例外なだけよ。それに……家族と言うのをこの体が少なからず望んでいたから。それのせいか……少しずつ人間になりかけてるのが今の私にとっての問題かもしれない……いや、喜ばしいけど、それが返って、辛くなるのよ」


私は自分の手を見て答えた。これが私の望む人間なのに……私ではなくなる感覚……それが怖かった……

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