表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

姉妹がやりあうシリーズ(該当神格:アリアネ)(双竜世界ドラン・バースト)

童話 洞窟の中の二匹の竜

作者: リィズ・ブランディシュカ



 あるところに、とても小さな竜が二匹いました。


 その竜は、小さな小さな洞窟の中で暮らしています。


 洞窟の中には、食べ物とか、遊ぶものとか、とにかく色々なものがあるため、暮らしに不便しませんでした。


 しかし、竜は体がとても大きくなる生き物です。


 やがて、その洞窟から出ていかなければならないでしょう。





 そこで、その洞窟に住むフィアという竜は考えました。


 洞窟を大きくすれば、このままずっと二匹で住む事ができるかもしれない。


 だから、洞窟を大きくしようとして、穴を掘りました。


 けれど、洞窟が壊れそうになってしまったため、断念します。





 ならばと、その洞窟に住むユフィという竜は考えました。


 洞窟の外に出て、他の洞窟がないか探してこれば良いかもしれない。


 だから、ユフィは洞窟の外に出ていきました。


 しかし、外でどうやって生きれば良いのか分かりませんでした。


 このままでは死んでしまうと思ったため、三日ももたずに戻ってきます。






 時はどんどん流れます。


 竜の体はどんどん大きくなります。


 だから、フィアとユフィは決断しました。


 洞窟の広さは大きくなった竜一匹分だけ。


 二匹は、互いに戦いあい、負けた方を洞窟の外に出します。


 残った竜だけが、生きられる事にしたのです。






 それから、三日三晩、二匹は戦い、決着がつきました。


 残った竜は、そのまま洞窟にすみつづけました。


 これでもう安心だと思いましたがが、何とその洞窟は戦いの影響で崩落してしまいました。


 残った竜は、結局自分達が生き残れる道はなかったのだと思い冷たい洞窟の中で息を引き取りました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ