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どん底で叫ぶQue Sera,Sera  作者: 冬野柊
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2.敗者のメンタリティ

2.敗者のメンタリティ

人間はいくつかのカテゴリに分類されています。と、いうととても機械的で嫌なイメージに思うかもしれません。

私自身、幾つのカテゴリが存在するのかわかりかねる部分もありますが…つまり砕いて言えば立場ということでしょう。上司と部下、兄と弟、嫁と姑、勝者と敗者…などなど。いる場所や属する集団で立場は変わりますが、今回は上司と部下というカテゴリの話をベースにしていきたいと思いますが、他のパターンにも当てはまることは必ずあると思います。

 よく、勝者のメンタリティという言葉を聞いたことありませんか?勝負事に滅法強い人達がどのような心持ちで挑んでいるのか、ということですが、私は生憎、勝負事にはあまり強くありません。むしろ相当弱いと思っています。

いやいや、仕事は勝負とはまた違うだろう、と。そうですね。おっしゃる通りです。ここで言う、敗者のメンタリティというのは、自分がどれほどダメなのかを、自分がどれほど認められるのか?ということです。これって言葉にすると簡単に聞こえますし実際言われたら、「はい、はい」って思うことかもしれません。でも相当難しい事であり、出来てそうで出来てないものです。だから怒られた時に落ち込んだり、納得出来なくてイライラしてしまったりするのです。怒られるようなことをした自覚がないからです。

自分はしっかりやった、とか、もっと本当は出来るとか、そういった自負と言いますか、自信と言いますか。そういうものを内に秘めてる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?所謂、プライドみたいなものです。はっきり言っておきます。プライドなんて邪魔になります。必要ありません、とまでは言わないですけど。私にとってプライドなんて邪魔なものだとしか思ってません。

でも、どうしても持ってしまうものなんです。心のどこかに誰しもが必ず持っているものなんです。だから厄介ですよね。人の心には厄介なものが沢山棲みついていますが、どれもこれも厄介なだけあって無くすことは出来ません。

だからといってそれらと心中して壊れてしまっては元も子もないですよね。よりそうと言うべきですかね?共存していく。うまい塩梅で付き合っていく必要はあると思います。そのバランスを崩すとたちまちうまくいかなくなっていくでしょう。怖い怖い。

では、どのように付き合っていくのか?私なりの対処法をお教えしましょう。勝者のメンタリティならぬ、敗者のメンタリティを持つことです。


あなたは負け犬です!クズ人間です。何も出来ないです。ダメな社員です!


どうですか?むかついてますか!?イライラしてますか?そうですよね、当然ですよね。それはあなたが心の何処で、そうではない、と思っているからです。あなたが、あなた自身を守ろうとしてるのです。防衛本能でしょうか。実際どうなのかは、私にはわかりませんけどね。

あなたが実際どれほどのスキルを持った人なのかは、もはや関係ありませんし、私には興味もありません。

どんな立場であれ、自分は底辺だと思ってください。

わかってると思いますが、実際にそうしてくれ!と言うことではないですからね。

簡単に言えば「気の持ちよう」と言うこと。


自分が底辺の人間だと自分で思っていれば、傷つくことありません。笑い飛ばせますよ。それで落ち込んで、うまく行かなくて、周りから信用失って、体に異変が起きて、仕事が嫌で…あー、辞めよう。もう無理だ。って、ダメになってしまう。そんな人を周りでたくさん見てきました。


どんな優秀な社員や、スポーツ選手も、そこに健康な身体が無ければ何も意味を成しません。

そこに自分がちゃんと、居なくちゃ、スキルも経験も活かせません。怒られるようなダメなことしてるくらいの社員ならまずは健康に生きることを考えてみたらどうですか?

怒られる自分に、原因が無いわけないんです。


僕はアルバイトで今の会社に入り中途で社員になりました。そのアルバイトの時、当時の店長に、怒られて落ち込んだ時、こう言われました。


「店長の俺ですら、怒られるんだぞ?それなのに、お前が怒られないわけないだろう。」


と。僕はこの言葉に、本当に救われたように思っています。立場を理解したと言いますか。そりゃあそうだよな、と。僕を怒ったその人でも、怒られる。

人はみんな不完全で歪なんだと。完璧にできるわけない。そう思えました。文字で見ればその通り!としか言いようもないですけど…。


怒られた内容について、改善しなくてはならないことはそりゃああります。同じ過ちはしてはいけないとも思います。でもまずは、やり直せるように自分の心と体を正常にしないと。それを保たないと元も子もないです。

敗者のメンタリティ。物凄くダサいし、それを自慢げに話すなよ、と思う方もいると思います。

僕は死ぬほどダサいです。でも、屈しません。負けません。また同じ土俵に立つために。心は絶対負けません。

その時点で心が折れてしまった人より、優秀な人材だと思っています。


それでいいじゃないですか。無理に先へ先へ進もうとしなくても。日本の社会のシステムがそうさせてる部分はあるし、優秀な人はもうすでにその線路を走るでしょう。


でもそうできない人の方が多いし、そうさせてくれない環境もあるでしょうしね。誰だって走りたいですよ。出世街道。エースで4番。でもヒーローはそんなに多くいません。

自分がなれる保証も残念ですがありません。  


でも、屈しないで下さい。反撃のチャンスのために。

そう、心を保って下さい。


理不尽に怒られたなら、こっちも怒りの矛先を向けやすいんですよ。でもそうではないものは、こっちにも思い当たる節が少なからずあるんです。凡ミスをしていたり、先方を怒らせる内容だったり…と。だから、落ち込んでしまうんです。


次でお話ししますが、気にしないことも大切ですよ。

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