表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
建国のアルトラ ~魔界の天使 (?)の国造り奮闘譚~  作者: ヒロノF
第2章 トロル集落の生活改善編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/608

第19話 水と食問題を思案 活路は潤いの木にあり?

 魔王襲来から三日後――


 私はトロルたちの水と食問題をどうするか思案に思案を重ねていた。


「痩せた土地で育つ種を私が用意するって言っちゃったからなぁ……」


 私が作るのは簡単だ、樹魔法+創成魔法で実が成る木を作れば良いのだから。

 それに、生活する以上は彼ら自身にやってもらわなければ困る。

 彼ら自身に作物を作ってもらうのだ!

 フフ……あわよくば年貢の取り立てだ! 


 とりあえず、今私が食べたいものを考えてみよう。

 米。

 米が食べたい! おにぎりが食べたい!


 現在肉しか食べてない私は、猛烈に米が食べたい。

 しかし、米が育つにはまず水田が必要。この火山灰土の水はけの良過ぎる土地で水田が作れるだろうか?

 魔法で土を改造してしまえば可能かもしれない。

 しかし、土の問題を解決したとしても、今度は水の問題が出てくる。米に水は必要不可欠だ。

 以前無理矢理雨雲を作ったお蔭で、時折雨が降る気候にはなったが……それでも水が貯まるほどの水量は降らない。

 米作るなら定期的に供給される水が必要になってくる。

 日本のように雨の多い気候なら可能だろうが、ここの気候は雨が降るようになった現時点ですら、未だ荒野に近い。

 米って八十八って書くから、八十八日くらいの手間がかかるんでしょ?

 いくら水魔法を使えるって言っても、何度も水田へ(おもむ)いて、大量の水を出すのを繰り返さないといけないのはしんどいし、そんな頻繁に使ってたら私の魔力が持たない。


「じゃあ、妥協して麦?」


 麦作れれば色々選択肢が広がる。

 基本のパンから始まり、ケーキ、クッキーやビスケット、ああ、ピザとかうどん、麺類も小麦か。

 もしかしたら米より重要なんじゃない?

 そもそも麦は米と比べて妥協なのかしら? 農業を知らない私には米と麦とどっちが大変なのかすらわからない。


「………………想像しただけで食べたくなってきた……」


 魔界生活になって、まだ一月経たないけど、日本の生活が恋しい……

 でも麦畑って、全く見たことがないから正直どうなってるかわからん。乾いた土地で育つとも思えないし……

 どこでも育つって言ったら、トウモロコシとかイモ類かな? 痩せた土地でも育つってのは聞いたことあるけど、水が無い土地で育つのかしら?

 それならこの乾いた土地で作れる種を作れば良いじゃないか、って思うかもしれないが、以前私が作った樹はアレ(燃える木、凍つく木、潤いの木)である。 (第12話参照)

 自分で想像して、自由に種を作り出せても失敗する時は失敗するのだ。


 なので、水の少ない土地で作る米の種を作れたとして、それが美味しいかどうかは…………甚だ疑問である。水分の少ないご飯が出来て、パサパサで美味しくないさまがありありと目に浮かぶ。


   ◇


 ここまで散々どんな作物の種を作るのが良いか考えてきたが、出来ることならこの世界で自生している作物で何とかしたいとも思う。

 この周辺は元々灼熱の大地だった上、更に太陽のような自然な光も無い真っ暗な場所で地面すら見えない状態だった。

 そんな状態だったら、安全性の面で『今までの経験から安全だと確定している物』しか摂取しないのが普通だと思う。こんな状態では開拓していこうとする勇気は中々出せないのではないか?

 ということは、まだまだ未発見の作物や生物が沢山いるはずだ!

 中には日本にあるものに似たものもあるかもしれない。


 ん? 水が少ない?

 そうだ、潤いの木の苗は残してあるんだ!

 あれは大量の水を吹き出すように作ったから、あれを使ったらこの土地も潤うかもしれない。

 もう大地も冷えているから、あの時のように濃霧に見舞われるってことも無いだろう。

 あれを使って、何とか水田を作ってみよう!

 そして、稲や麦に似た種が入手できた場合に備えよう!

 私が食べ物の種を作るのは本当に本当の最終手段だ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ