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2話 部屋探検
監禁されて一日が経った
結構犯人の人は緩い
地下とかじゃなくて窓から外も見える部屋で監禁されている
手枷も足枷もない
僕用の部屋1部屋とリビング、トイレ、浴室を自由に行き来できる
食事も３食もらえるしかも要望に応えようとしてくれる
昨日の晩御飯はデザートもついてきた
かなり最高の環境だ
テレビもある
ちゃんとベットもふかふかだ
これだけの環境をわざわざ揃える犯人は何者なのか
ただ、そろそろ暇になってきた
部屋を隅々まで見てみるか
娯楽はなく、ほとんど生活に必要なものしかなかった
ひとつのボタンを除いては
押す部分が赤くなっている……
いかにも押したくなるデザインだ
自然と指が伸びそのボタンを押していた
「――何も起きないじゃん」
