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涙のふるさと  作者: 藍玉
10/11

9話 友達たくさん欲しいな。

─っし!覚悟決めるか!


「ガララッ!!」


生徒たちがいるであろう方向は向かない。決して向かない。というか向けない!

決してイケメンなどではない俺の顔なんて向けれない。

教卓にたどり着いたものの、下を見る俺。


「さぁ、自己紹介してください」


この…。誰のせいで自己紹介しづらくなってると思ってるんだよ。

仕方がないから…本日二度目の覚悟決めるか!


俺は勢いよく顔を上げる!そして教室を見渡すと…春香がいた。

あぁ、なんだ知り合いいるじゃんか。少し気が楽になる。


「早乙女一樹です。関西の田舎方から引っ越してきました。都会にはまだ慣れないところとかあるので、至らないところもあると思うけどヨロシクお願いします。」


む…静寂が…。


「キャーー!」

「ワァーー!」

「カッコイー!」

「ヨロシクねー!」

「ブラボー!!」


おおぅ、時間差か…。やっちゃったかと思ったぜ。ドキッとした、ドキッと。


「それじゃ、早乙女君は後ろの窓際の席ですよ。」


おおぉぉ!後ろの窓際といったら…。神に与えられし究極の席!

これで俺は昼寝し放題…


「あ、近いうちに席替えしますからね〜」


…ちっ。


まぁ、黙って席に着こう。

っと、隣の奴と目が合った。


「僕の名前は本堂和輝ほんどう かずきヨロシクね、転校生さん。」


「俺は早乙女一樹。隣になったのも何かの縁かもな。ヨロシク。」


隣の席に挨拶しておく。隣って言っても窓際だし一人しかいないんだけどね。

後で春香にも挨拶しておくかな。



「今日はこれで学校は終わりです。皆さん気をつけて帰ってくださいね。今から部活のある人はがんばってください。」


そういうとみっちゃん先生は風の如くいっちゃった。何か用事でもあんのかな?


「早乙女君?」


「ん?一樹でいいよ。俺も和輝って呼ぶからさ。」


「わかったよ。一樹君、部下なに入るか決まってる?」


「いや、そういや全然考えてなかったな。和輝は何か部活やってんの?」


「ふふふ…。よく聞いてくれたね!僕は陸上部に入ってるよ!それでね、全然考えてない一樹君にお願いがあるんだよ。」


全然考えてなくて悪かったな。


「で、お願いって何?」


「陸上部に入って欲しいんだ!」


「えー…。なんで?」


「陸上部は今、初、中、高等部合わせても男子の部員が女子の部員に比べて少ないんだよ!肩身が狭いんだよ!寂しいんだよ!!」


「思いっきりお前の私情じゃねぇか!」


てっきり、部員が少なくて部活がつぶれるんだ!とか言うと思ってた。


「嫌かな?」


「嫌っていうか…。まだ部活やるかどうかすら決めてないし、どんな部活があるかも知らないからなんとも言えないな〜。」


「そっか…。」


考え込む和輝。にしても陸上部ね。走るのは嫌いじゃないけど、ん〜。


「い…一樹君!じゃあ、私が部活の案内しよっか!?」


この声は・・・!?


「あ、春香。部活の案内って?」


言ってから気づいたけど、「部活の案内」の意味がわからないってやばいよね。


「あんた…部活の案内ってそのまんまだと思うけど?」


「由紀もいたのか。部活の案内をしてくれるってことだろ?そのくらい俺だってわかるよ。」


「じゃあ何で聞いたのよ?」


「ワカンネ。なんとなく…かな?」


全く、なんであんなこと聞いたんだろ。



「それよりも、春香。部活の案内してくれるのか?俺はすごい助かるけど、迷惑になんね?」


「ううん、全然迷惑じゃないよ。私の部活、今日は休みだし。」


「んじゃ、お願いするかな。由紀と和輝は?」


「私はバスケ部。ちゃんと今から汗水垂らして練習するのよ。」


「僕もさっき言ったとおり陸上部があるから…。本当は僕が案内したいんだけどね。」


「いやいや、無理するな。」


にしても、由紀バスケ部か。身長もあるし納得だな。


「よし!じゃあ行くか!」


「あ、うん!一樹君待ってよ〜。」






更新二日?三日?遅れてごめんなさい><

宿題とか(まだ終わらん)、祖父の家に進学の報告行ったり…。

言い訳してもつまらないですよね笑


えっと、最近ちょっと小説書くモチベーション下がってきたけど、この9話書いてたらまた上がってきました! 

でも、連日更新は少しきついかも…。最低でも一週間に一回は投稿するので、どうか見捨てないで読んでやってください。

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