プロローグ 始めのい〜っぽ!
小説とかホント書くの初めてなんで、アドバイスとか指摘とかたくさんしてください!
よろしくお願いしますー。
ザー…ザー…
外は朝と変わらず雨降っている・・・。
まるで、自分の今の気持ちを表しているようだ。
「はぁ・・・」
コンコン。俺の部屋のドアがノックされる、多分美咲だな。
ガチャッ。
やっぱり美咲だった。
「一兄・・・。」
一兄と呼ばれたのは俺。
「一兄、昼食持ってきたけど・・・ここに置いておくね?」
でも、俺は返事をしない。否、返事ができない。
そう、俺は今泣いてるから。
中学3年の卒業式、俺は今まで付き合っていた彼女と別れた。
俺は本気で好きで、本気で付き合ってたつもりだった・・・。
しかし俺たちは別れた。
彼女は暴力が大嫌いだった。
だから、俺は彼女と出会ってからは一度も喧嘩をしたことがなかった。
だけど、とある奴らが彼女を妬んで変な噂を流した。
俺はそんな奴らが許せなくて・・・喧嘩になった。でも、それがいけなかった。
彼女が偶然現場を通りかかって見られたんだ。彼女は怒った。
そして俺たちは・・・別れた。
別れてからの俺はすごい荒れた。簡単に言えばグレた。
気に食わない奴がいれば殴り飛ばしたし、喧嘩を売られたら躊躇せずに買う。
そのうち、俺に近づく奴も少なくなっていった・・・。
俺としてもそれはうれしかった。近くにいる奴、誰であろうと殴りそうな、そんな衝動に駆られることがあるからだ。
でも、休日は誰とも会わないように部屋にこもっている。
雨の日はつい、あのときを思い出して今みたいに泣きじゃくってしまう。
でも、この涙も今日で最後。
俺は、今のこの孤児院を出て明日から別のところで暮らす。
新しい場所では、俺は変わる。新しい人生を歩むんだ。
だから、今日だけは・・・これで最後だから今日だけは泣こう。
涙を拭い振り返る、すると美咲のほかにもう二人。
そう、美咲の姉妹達。
小学生くらいの小さいのが美春、そして長身で髪が長い女性が美希さん。
「お兄ちゃん大丈夫?」
美春が心配そうに覗き込んでくる。
「ああ、大丈夫だ。俺は大丈夫。」
そう、俺はこれから新しい地に向かうのだ。大丈夫じゃないといけない。
「美春も俺がいなくなるけど頑張れよ?」
俺はさっきまで泣いていた顔で、無理に笑う。きっとひどい顔だろう。
「美春は寂しいけど、泣かないよ。だからお兄ちゃんも泣かないで・・・」
「あはは、一樹、美春に慰められてどうするのよ」
「美希さん・・・うっさい。」
そう言った俺は、リュックを持って玄関に向かう。
玄関には二人の・・・里山夫妻が立っていた。
「尚志さん、尚美さん、今までありがとうございました!」
「いいのよ、つらくなったらいつでも戻ってきていいからね?」
と尚美さんが優しい言葉を掛けてくれる。
「別に戻ってこなくていいぞ。お前の行く先で、本当のお前を見つけてこい。」
尚志さんが、厳しくも力強い言葉で俺の背中を押してくれる。
「本当にありがとうございました!!」
俺は深く頭を下げ、回れ右。
後ろを振り向かず駅に向かって歩く。
「お兄ちゃん、行っちゃったね」
「どうせ一兄のことだから、すぐにさびしくなるに決まってるわよ」
「ふふふ、そうね。さて、私たちも準備しますか」
美春、美咲、美希の三姉妹が家に戻り、荷物の準備をする・・・。
「ふふふ、一樹君の驚く顔が目に浮かぶわね。」
美希の不気味な笑い声に気づかず、一樹は新しい自分の道を歩み始めた。
プロローグ、なんかちょっと寝る前に考えてたんで日本語的におかしかったり、前後のつなぎが変だったりしたかも・・・。
感想、アドバイス、誤字脱字の報告など待ってます!