〜佐藤光雄 編〜
その日、彼は昼食を済ませ帰宅した。
家に帰り着いた彼はノートパソコンを開き、立ち寄った会社について調べることにした。
(Make the Machine of the FUTUR…通称MMFか。ビルもデカかったし会社の規模も中々…。)
公式ホームページには様々な情報が載っており、MMFは医薬品開発、介護機器開発、医療機器開発などを取り扱っていた。
(流石に個人名簿とかは載ってないよな。…ん各班の管理者の名前は載ってるな。)
その中から名刺にあった13班の項目を見つけた。
(戸部…戸部…お!見つけた。って23歳!?俺より3つも年下なのか!)
同い年か年上と思っていた彼は意外な年齢に驚きを隠せなかった。
彼は、その後もMMF社について調べる事にした。
戸部の印象の所為か、余りMMF社が信用ならなかった。しかし不思議な事にMMF社についてはホームページに記載されている以上の事は見つからなかった。
そしてその日は、特にめぼしい情報を見つける事もなく眠る事にした。
(なんか変な会社だな…あの規模の、しかもあんな製品を取り扱う会社が…)
彼は一抹の不安を抱えながら明日、戸部自身に確認してみようと思うのだった。
次の日、目を覚ました彼は名刺に載っていた戸部の番号に電話した。
『ハイ。戸部です。』
電話に出た戸部は眠たそうな声をしていた。
「俺だ、昨日飯を奢った…。」
『あぁ佐藤さん。昨日はご馳走さまでシタ。今度お礼にご飯デモ。』
彼は戸部が自分の名前を知っている事に疑問を覚えた。
「ん?なんで名前…知ってるんだ。」
『え?…やだナァ佐藤さん。昨日レストランで教えてくれたじゃないデスカ。』
自分の記憶には無かったが取り敢えず戸部の言う事を信じる事にした。
「そうか…すまん最近疲れてて…。」
『大丈夫ですカ?それより今日はどんなご用件デ?』
疑問には思いつつも自分の嫁の状態や、機器について説明を聞きたいと伝えた。
『アァ!そうなんデスネ!それなら今日の午後からナラ時間が有りまスヨゥ。』
そう言って戸部は快諾してくれた。
今回もお読みいただきありがとうございます!
MMF社については何か裏がありそうな気配がプンプンします。話に戸部が出てくると会話が長くなりそうな気がします。上手くまとめられる様努力します。次回は人工機器がどの様にして生まれたのか、戸部はどうしてそんな研究をしていたのか掘り下げていきたいと思います。
拙い文章ですが、次回も宜しくお願いします。