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なんの変哲もなく異・世界転生(旧題:異・世界転生)  作者: @FRON
第一章:オレ、幼女2名と異世界の地に立つ
7/16

秘技・ロー○姫ループ だってよ

今流行りという異世界転生ものを始めました!

更に今話題というVRゲーム・・・は止めて、ARゲームを題材にしました!

初作品です!よろしくおねがいします!!

 


「──今、なんと?」



 王様は鳩が豆鉄砲を喰らったような表情をしている。

 そんな顔をされると流石に心が痛むな。

 でもしょうがないだろう、今のオレは年少組2名(従妹と妹)を引率する立場なんだから。



「いやぁ・・・そろそろ遅いし、もう切り上げて寝ようかなーっと思ってた所なんスよ」

「──という訳で、帰り道教えて貰っていいっスかね?」



 フヒヒ、と下っ端っぽく笑いつつ出口を尋ねるオレ。

 背後から呆れたようなため息が聞こえた(恐らく妹)が、あえて無視。

 自分はともかく女児2名はあんま夜更かしさせるワケにゃ行かないしな。



「そんな、ひどい」



 青い瞳をうるませ、涙ながらに落胆してみせる王様。

 酷くてもいいから今は帰らせてほしい。



「・・・どうやら意志は固いご様子。ですが我々も決して引けぬのです、勇者様方」

「あえて今一度お願い申し上げます──どうか!!」



 王様は「どうか!!」で再び、がっしと両手をホールドしてきた。

 だから近いって!

 目の前にはハリウッドスター顔負けのイケ中年が、興奮に頬を紅潮させつつ、息を荒げ眼をカッと見開いてはらはらと涙を流している。



「勇者様!悪しき魔王を打ち倒し、どうか我が王国を救ってくだされ!!」



 顔に容赦なくかかる唾に顔をしかめていると、ピコーン、と間の抜けた音が聞こえた。

 同時に、右手方向に半透明の窓が開く。



 《グランドクエスト:伝説のはじまり を受諾しますか?  はい /   いいえ》



【アンダーグラウンド】でも使われていた立体投影ダイアログ──って、それはもういいよ!二度目だろ!

 オレはすかさず【いいえ】をタップすると、ひょいん、と間抜けな音でダイアログが閉じた。

 王様の両目からぶわっと滝のような涙が流れ落ちる。



「そんな、ひどい」



 青い瞳をうるませ、涙ながらに落胆してみせる王様。

 いやこれさっきも見たぞ!?

 猛烈に嫌な予感がする。



「・・・どうやら意志は固いご様子。ですが我々も決して引けぬのです、勇者様方」

「あえて今一度お願い申し上げます──どうか!!」



 王様は「どうか!!」で再び、がっしと両手をホールドしてきた。

 コレOKしないと永遠に続くやつだ!

 戦慄するオレをよそに、王様は大量に唾と涙を飛ばしながらオレに詰め寄ってきた。



 近い!息が生暖かい!



「勇者様!悪しき魔王を打ち倒し、どうか我が王国を救ってくだされ!!」



 半透明の窓が開く。 ピコーン



 《グランドクエスト:伝説のはじまり を受諾しますか?  はい /   いいえ》



「か・・・」



 しん、と静まりかえった宮殿内に、緊張でしわがれたオレの声が響く。



「帰り道が見つかるまでの間でいいなら・・・」




どうでしたか?

選択させているようでさせていないのは卑怯ですよね。おのれア○ゼロット!!

次回も読んでください!!

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