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なんの変哲もなく異・世界転生(旧題:異・世界転生)  作者: @FRON
第二章:オレ、チート臭い男女4名(?)と遭遇
16/16

ゴブリン団地妻昼下がり悶絶地獄-わななく秘肉の恥じらい- だってよ

今流行りという異世界転生ものを連載してます!

テコ入れとして新キャラ大量追加しました!これできっと人気間違いなし!!

よろしくおねがいします!!


※今回の内容に性的な表現は含まれません

【王都ファルシティ:】──早朝。


 朝靄にけぶるレンガ路を、滑るような動きで数台の【転生トラック】が列をなし横切ってゆく。

 王都の物流を支える小型ピックアップトラックはモノを、人を速やかに運び、路肩に停められた荷台からは降り立った人々が再び列をなし、都の中央部にそびえる漆黒の巨大建築物へと飲み込まれてゆく。

 道行く彼等に目を留めると、全身鎧、革鎧、漆塗りの和甲冑から、体操服、着ぐるみ、果てはブーメランパンツに鍛え抜かれた肉体のみと、実にバリエーション豊かだ。


 時間帯ゆえか、その数は若干まばらではあるものの、今日も元気に彼等──『異世界勇者』達──は日々の糧を得るため、ハック&スラッシュを繰り返すのであろう。

 そんな様子をオレ──【洞月桐緒】(ほらづききりお)──は道端の段差に腰かけたまま眺めていた。

 所在なさげに両足をぶらぶらと揺らすオレの隣には、ちょこんと行儀よく座る小柄なジャージ姿の従妹、【高階直里】(たかしなすぐり)。そして真紅のローブを身にまとい周囲をきょろきょろと見廻す妹、【洞月愛実】(ほらづきめぐみ)の姿もあった。


 そうして人波を眺め過ごすこと数分、通り過ぎてゆく人々の中からひとり、こちらを目指し駆け寄る姿があった。

 その様子に通行人からの視線が集う。

 なにしろソイツは──並はずれてデカかった。


 軽く2mは超えているであろう、内側から筋肉によって押し上げられ凹凸(おうとつ)に富んだ肉体がデニム地の上下で包まれており、その頂点では硬質の赤毛が早朝のさわやかな風に揺られている。

 よく日に焼けた顔立ちは西洋の血が入っているのか、やたらと彫りが深く、パーツの一つ一つが実にメリハリが効いている。

 総評として決してイケメンとは呼べないものの、街角で見かけたら一発で忘れないような、インパクトのある顔だ。



「よっ、待たせたか?」

「──いや、オレ達もさっき来た所だぜ」



 片手を上げ挨拶のジェスチャーを取る巨漢の少年──【赤松徹】(あかまつとおる)──に対し、とりあえずテンプレ的な回答を返しておく。

 そして彼に続き更に二人、こちらへ近づく人影が視界の端に入り、そちらへと首を巡らせる。

 色とりどりのレンガ路をとことこと歩くその姿は、この場に登場した時点から周囲の野次馬の視線を一点に集めていた。


 明るいセミロングの茶髪、茶色のセーターにキュロット。その下から延びるおみ足とハイソックスに挟まれた絶対領域がまぶしい。

 溌剌とした印象の吊り目の少女──【佐方恵】(さかためぐみ)


 ボリュームのある黒髪を両側でおだんごにして、更に今日はクリーム色のハンチングを載せている。ピンクのジャケットとチノパンに包まれた脚線美が描くシルエットは、女性的な魅力に溢れ周囲の視線を引き付けて止まない。

 おっとりとした印象の優しげな瞳の少女──【尾上真白】(おがみましろ)


 それぞれ異なる魅力に溢れた美少女達の登場に、思わず立ち止まり溜息を漏らす者達により周囲の人口密度が増してゆく。

 次第に大きくなりつつあるざわめきに、オレ達はやれやれ、と苦笑交じりに肩をすくめ、軽くため息をついた。



「──突っ立ってるのもナンだし、さっさと移動すんべか」

「ああ・・・いや。でもまだ一人来てないんじゃ──?」

「呼んだか?」



 全く認識できていなかった方向から上がる返答に、オレはぎくりと肩を震わせる。

 周囲からざわめきが消えていた。


 息をすることすら忘れたように、周囲の野次馬達がある一点を凝視しているのがわかる。

 実のところ、先程の発言の時点で何となく、こうなるかもという予感はあった。

 オレは極力視界の端に収めるよう、首を巡らせて音も無く姿を現した小柄なシルエットを捉える。


 影から溶け出したかのような、紺のセーラー服上下。

 朝日を受け濡れたような艶を放つロングの黒髪に、対照的な色白の肌。

 【日野鎮籠】(ひのしずる)──その異質すぎる美しさは一種の暴力となり、目にした者の意識を釘付けにする。


 それにしても、本当にこの方は美し──っと、危ない危ない。

 危うく意識を持って行かれそうになり、あわてて首を振るオレ。

 そんな彼女を直視しても唯一、正気を保つ巨漢の少年はそのたくましい眉を八の字に寄せながら、盛大にため息をつくのであった。



「──早くしないとこうなるからよ」






 ・  □  ◇  ・  ■  ◆  ・






 あれから一夜。


 衝撃的な『秘密』の告白の後、王都とその中央に位置するダンジョン──【混沌の塔】の案内を切り出したのは、他ならぬオレだった。

 提案を快諾した徹少年は時間を理由に会話を切り上げると、翌日再度集まることを約束し、オレ達は解散した。

 その結果が、先程の一幕という訳だ。


 オレ達3人には秘密がある。

 家族以外の誰にも打ち明けた事のない──『超能力者(エスパー)』という真実。

 それを、あの巨漢の少年と、異質の美を持つ少女はいともた易く暴いてみせた。それどころか、自分たちもまた異能を持つものだと言っていた。


 正直、不安はある。


 そもそも、昨夜見せられた『異能』も、何らかのトリックでそう見せている可能性も捨てきれない。

 何故オレ達なのか?

『異能者』だと看破してみせた、その根拠は何だ?疑い出せばキリがない。



 それでも──



 今回の一連の出来事に、運命的ななにかが働いているような──

 そんな期待感を、ひそかにオレは感じているのだった。






┳┯━━━━━━┳┯┳━━━━━━━━━━━━━━━━

   第一層-01階    尖塔の遺跡 - Ruins of the tower

┷┻━━━━━━┷┻━

>Now loading....






「これが・・・ダンジョン?」



【混沌の塔】、第一層。

 オレ達3名+ルーキー4名は軍の関所を抜け、エレベーターホールから現在の階層向けのカゴに乗り、数分後。

 途中初めて目にする光景におっかなびっくりな様子のルーキー達であったが(若干2名は全く動じた様子も無かったが)、無事たどり着いたのがここ、【混沌の塔】1Fだ。


【塔】の第一層は尖塔の遺跡の名が示す通りの、屋内型ダンジョンである。

 1F~10Fまでをブチ抜くように巨大な石造りのタワーがそびえ立っており、その中を進んでいくのがこのエリアだ。

 現在地は尖塔の麓。巨大な塔が距離感が狂う程の大スケールで視界を埋め尽くすその威容に、ぽかんと口を開けて眺めるルーキー組である。



「おお~でっかいなあ~~!ハハハハハハ、ヤッホーーーー!!!」

「ふむ、改めて見ると大したものだな」



 ──訂正。唖然としているのは2名で、残りは【端末】(モノリス)の付属カメラで撮影しつつはしゃいだり、目を細めしきりに頷いたりしていた。

 それが誰かは言うまでも無く、一番デカいのと一番小さいのだ。

 仲間のそんな様子に毒気を抜かれたのか、明るい茶髪の少女は軽く首を振ると苦笑してみせる。



「アンタってばこんな時でも平常運転なのね」

「そうだな!(ピロリン)」

「あはは・・・って、なんか来た。『初ダンジョン記念』──?」

「こっちもなんか来たし」

「あ、私にも・・・」



 オレの【端末】(モノリス)にも届けられたインスタントメッセージを開くと、尖塔をバックにピースサインをキメる徹少年の自撮り画像が添付されていた。

 どうやら、昨晩のうちに交換していた【端末】(モノリス)のアドレスに一斉送信したようだ。

 ・・・ノリいいなこいつ。


 自撮り画像を表示させた投影ディスプレイを前に、オレ達3人は顔を見合わせ苦笑する。


 何だか、色々とウジウジ悩んでたのもどうでも良くなってきた。

 幸い、行き先は比較的安全な第一層だ。綺麗どころは居るし、大した危険も無い筈。

 どうせだし、めいっぱい楽しんでしまうことにしようか。


 オレ達は意気揚々と、尖塔の内部へと足を踏み入れたのだった。






 ・  ■  ◆  ・  □  ◇  ・






「第一層の通称は──『ゴブリンマンション』だ」

「ゴブリン・・・?」

「ゴブリンか」

「ゴブリン・・・」



 ゴブリンゴブリンと繰り返しながら進むオレ達。白っぽい明かりに照らされた廊下に7人分の靴音が響く。

 廊下の天井部分に等間隔に設置されているのは『魔蛍光灯』(マナライト)という照明器具らしい。魔導の力で視野を確保する、全くクリーンな魔導機械だそうだ。ヘルプにそう書いてある。

 ネーミング含め色々と突っ込みたい所だが、はっきり言って気にしたら負けだと思う。



「モンスターレベル1の最弱の魔物だな。第一層に出るのは基本こいつらだ」

「モンスターレベル──ってのは何だ?【UG】(アンダーグラウンド)じゃ聞いたことなかったが」

「モンスターレベルは棲息する階層を表すパラメータだな。第一層はレベル1、第二層はレベル2って感じだ。正直、強さとはあんま関係無いと思っていい」

「ふんふん・・・すると、第三層だとレベル3で、第四層はレベル4なのかな?」

「──多分な。レベル3のモンスターまでは確認されてるが、4は未確認だ。【塔】の第四層から先は未探索エリアだからな・・・」



 オレの説明に、ふむ、と徹少年が軽く首を傾げてみせる。

 ちなみに、モンスターレベルは魔物のAR表示に名称と一緒に表示されるので一目瞭然だ。

 基本、階層ごとのモンスターの分布は固定で、第一層の魔物は第二層には現れない。逆もまたしかりだ。


 わざわざ表示しているが、現状ではあまり意味のない情報と言える。



「──ひょっとして、あんま探索進んでないのか?全部で六層あるんだろ、確か」

「まあな。前線攻略組の連中も頑張ってると思うが、いかんせん第三層はヤバいから・・・」



【混沌の塔】、全六階層。


 ユーザーコミュニティの攻略系スレッドで、新階層到達の報せを目にしなくなってからもう随分経つ。

 昨日の『ファランクス』含め、前線組が新戦力の獲得に血眼になるのも、それ相応の理由があるのだ。

 オレはスカウトマン(ツンツン頭)のニヤケ顔を思い出しつつ、話を続ける。



「まあ、第一層はほとんどノンアクティブばかりだし、戦闘が苦手な人でも大丈夫だと思うぜ」

「ノンアク──ってことは敵に先攻性が無いのね。先攻性アリの敵はどの辺に棲息してるのかな?」

「基本ランダムだな。でも法則性はあるぞ?時間とか、巡回ルートとかな。・・・まあでも、ここの定番コースに沿って探索するなら遭遇率は低いと思ってもらっていい」



 そうこうしているうちに、目的の場所──『玄室』の並ぶ一角へオレ達は到着していた。

 尖塔の廊下を進んだ先には、こうした『玄室』が並ぶフロアがあり、いちばん奥は次の階への階段──というのが、第一層の基本構造となっている。

 若干の差異こそあれど、第一層は基本、このパターンに沿った造りだ。


 そして、この『玄室』内部には第一層の主要モンスター・・・ゴブリンが潜み、それを倒すのが第一層における狩りの定番パターンとなっていた。



「『玄室』──?」

「あの何か、表札掛かってるんですケド・・・」



 【真白】(ましろ)の言うとおり、『玄室』と廊下を隔てる扉の中央には、ファルシティ(現地)語で『ゴブ蔵』と書かれたプレートが掛かっていた。

 等間隔に並ぶ他の『玄室』にも、『ゴブ丸』『ゴブ吉』『ゴブ奈』といった表札らしきモノが鎮座している。

 ネーミングセンスに大いに疑問を感じるかも知れないが、しょうがない。だってAR表示出てるし。



 ──薄暗い廊下に沈黙が落ちる。



「こ、こうしてても埒が明かんし・・・とりあえず開けるか」

「──あ、はい!はい!これ、あたしの能力で偵察できると思うのよ」

「・・・偵察・・・?」



 若干の溜息と共に行動を開始したところに、元気よくアピールする声が被さる。

 彼女──【尾上真白】(おがみましろ)から昨晩聞いた限り、彼女はテレパシーを使えるという話だった筈だ。

 集まった視線に人差し指を立てると、彼女はそれを振りつつ続ける。



「んー、正確にはちょっと違うかな?感覚の延長というか、要は『生物の感情や表層的な意識を言語化する』力なのよ。非言語コミュニケーションってあるでしょ?ジェスチャーとか、表情とか、言葉の調子とか。そういう『言語化されない心の動き』を声として聴くのが、あたしの力なの」



 ──つまり、人間・動物を問わず、相手から得られる情報があれば発動可能な能力という事だ。

 続く説明によると、モノローグのように相手の内なる『声』を聴く事が可能で、正確に聞き取るにはその分、相手の情報をできるだけ多く得る必要があるらしい。

 逆に言うと、距離が遠すぎたり植物のように得られる情報が少ない相手の場合、ほとんど役に立たないという事のようだ。


 どちらかと言うと超『能力』と呼ぶより、超『感覚』と位置付けた方が良い力かも知れないな。

 そこまで考えた所でふと、ある事実に思い当たる。

 それだけ鋭い感覚の持ち主なら、これまで乳や尻をチラ見してたのも全部バレてるんじゃ──?



(──ッッ!?)



 こっそり様子を伺おうとしたオレと、意味深な笑顔を浮かべた彼女とでバッチリ視線が合う。

 慌てて明後日の方向を向いたオレをよそに、彼女の説明は続く。



「そゆ訳で、未確認生命体・呼称ゴブリンの偵察をしてこようと発案するのであります!」

「ほー、面白そうだな。俺はいいと思うが、どうよ?」

「ほあっ!?・・・あ、あー。イインジャナイデショウカ・・・?」



 冷や汗を流しつつ視線を逸らすオレに対し、にっこりと笑いかける彼女。

 やがて「じゃ、いってきまーす」との一言を残し『玄室』へ向かったその姿に、オレはひっそりと胸をなで下ろしたのであった。


 あれ完全にバレてるよね?女の子ってコワい。


 一方の【真白】(ましろ)はと言うと。

 そんなオレの内心をよそに、『玄室』の前にたどり着いた彼女はぴったりと閉じられた扉を前にしばし思案するそぶりを見せると、おもむろに【端末】(モノリス)を取り出し何やら入力を始める。

 ピロリン♪と軽快なSEと共に眼前に投影ディスプレイが開き、インスタントメッセージが表示される。



『鍵とか、罠とか気を付けた方がいい事あるかな?(byましろ)』



 メッセージの内容を読んで納得する、確かに妥当な疑問だ。

 オレはすぐにメッセージを返信する。第一層の玄室は最上階のものを除き、例外なく鍵も罠も掛けられていない。

 返信を読んだ彼女はこちらへOKサインを返すと、そっと石造りの扉を開き内部の様子を覗き込み、するりと内部へと忍び込むのであった。



 ~(ましろ視点)~



『玄室』の内部は廊下と同じ材質の、薄暗い部屋だった。

 耳をそばだてると、ぼそぼそと奥から漏れ聞こえる音がある。あれがゴブリンの声なのかな?

 あたしは物音を立てないよう細心の注意を払いつつ『玄室』の中を進む。


 やがて、部屋の片隅に置かれた石のテーブルと、その傍に子供くらいの影を見つける。

 くすんだ緑色の肌、痩せこけた手足に、長くねじくれた耳と鼻。薄汚れた襤褸(ボロ)切れを身にまとっており、石のテーブルを挟んで3匹が向い合せに座り込んでいるようだ。

 あれがゴブリン?とりあえず報告しないとね。



『未確認生命体発見セリ、すっごいゴブリンっぽい。偵察を続けるであります。(byましろ)』



 ~(キリオ視点)~



 偵察中の彼女からインスタントメッセージで報告が届く。

 最初の一文こそ電報風だが2文目から既に体裁が崩れまくっている。

 変則読心能力者の彼女、何だかちょっと面白い子なのかも知れない。



 ~(ましろ視点)~



 あたしは物陰からゴブリン(推定)の観察を続ける。

 向い合せに座っている個体に対して、傍のもう一匹は随分と体が小さいみたいだ。親子なのかな?

 AR表示が出るか試した所、無事表示された。あれは【小亜人住民】(ゴブリンシチズン)(LV1)というらしい。



(シチズン・・・一般人?うーん、何だか痩せてるし、倒すのは可愛そうな気がするんですケド)



 顎の先に指を当てそんな事を考えつつも、観察を続ける。

 先程からぼそぼそと聞こえる声らしきものと、遠目ながら見える表情。

 これらを総合すれば『声』を聴けるかもしれない。あたしは精神を集中し始める。


 ──やがて、小さく聞こえる声らしきものに被さり、言語化されたゴブリンの表層意識が『声』となりあたしの耳をとらえた。



『・・・・月・・・モウ・・ベテナイ・・・』

『・・ルンダ・・・ッテツライノニ・・・カラ』



 観察を続けるにしたがい、途切れ途切れだった『声』が次第にはっきりとした内容へと変化してゆく。

 最初は緊張した面持ちで耳をそばだてていたあたしだったが、やがて怪訝な表情に変わり、最後には困ったような表情で辺りを見回し始める。

 そしておもむろに【端末】(モノリス)を取り出すと、仲間に向けメッセージを打ち始めるのであった。



 ~(キリオ視点)~



「(ピロリン♪)お、メッセージ来た」

「私にも見せるし!・・・えーと?」

『モウ管理料ノ値上ゲニハタエラレナイ、アイツラ血モ涙モナイ悪魔ダ・・・』

『我慢シテアナタ、セメテゴブ美ガ育テバ配給モフエテ楽ニナルハズヨ・・・』


「「なにこれ」」



 メッセージの内容に、オレ達は顔を見合わせる。

 そこへ軽快なSEが、ましろ偵察兵からの追加報告到着を報せる。

 無言で続きを開くと、次のような事が書かれていた。



『・・・ソレニ問題ハソレダケジャナイ、モット恐ロシイ奴等ガ──誰ダ!?』

『あっやば(byましろ)』

『人間!?人間ガキタ!!逃ゲロ!!!』

『オ願イシマス!コノ子ダケハ!コノ子ダケハオタスケヲ!!』

『ママー!!ウエーン!!パパー!!』

『ウオオオオ!ココカラ先ニハ一歩モトオサンゾ!コノ鬼畜メ!!!』


「「「「「・・・・・・・・・」」」」」



 真顔のまま再度、顔を見合わせるオレ達。

 なんとも気まずい空気が流れる中、ピロリン♪と追加のメッセージを報せるSEが響いた。



『帰ってもいいかな?(´・ω・`)(byましろ)』



 いいと思うよ。




どうでしたか?

ゴブリン。これでゴブリンゴブリンばかり言ってる人も大満足ですね!きっと。

次回も読んでください!!

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