ネクスト リザーバー 第1話 覚醒
アイシャ。人造人間の少女。10年前、エラルドが面倒を見ると誓った。彼女は人間生活の反動で予知能力のセンスが鈍感になっていた。自分は人間だと。エラルドの子だとしか教わっていなかった。その日、内閣府に呼ばれるエラルド。
[アア。久しぶりだな。まあかけたまえ。散らかってるがな。コーヒーは?][頂きます。総理][ミルクと砂糖は切らしてるがいけるぞ]総理大臣はカップを渡す。[で、どうなんだ?彼女は。害はあるのか?][イイエ。人間生活に慣れてますよ。あれから10年ですか。早いですね][ブラッディ ストーム事変か?忘れたまえ。彼女もそうなんだろ?][今の所は。何も問題はありません。ですが………脅威である事は変わりません。残党がいればですがね][ウム。今が良ければそれで良い。そうだろう?][エエ、マア………]
残党か?ジェイルには悪い事をした。だがその選択が今なんだ。許してくれ。
[では、失礼します。コーヒーごちそうさまでした]深々と頭を下げ部屋を出るエラルド。総理大臣は東京の町並みを見ていた。
ホムンクルス。造られし者か。この町に紛れているかも知れんな。あのアイシャの様に。
深い闇の残骸の古城。そこに墓地があり、あの日亡くなったホムンクルスが埋葬されていた。
[ジェイル将軍。目覚めの時間です][…………俺は死んだはずだ。あの日。だがホムンクルスの技術で再生した。産まれ変わったのだ。復讐の為に][ご気分はいかがです?将軍様][力がみなぎる。最高だよ。目の仇がいなきゃな][エラルドですか?もうお忘れ下さい。我々の野望は世界征服。ホムンクルスが次の天下をとる。違いますか?][フン。くだらん。人間など。各地で活躍中なんだろ?使徒達が][征服よりも悪夢を見せてやろう。パラサイトと言う名のプレゼントをな。出立の支度を][どちらへ?][エラルドにご挨拶にな]
続く