ゆりの花
百合の花、一輪。
窓辺で揺れる。
雪のように白い花の入った花瓶はガラス製の小さなもの。
傍に座って眺めるあの子。
かわいいかわいいあの子。
アーモンド型の瞳。
ぷっくりとした唇。
白い陶器のような肌。
折れてしまいそうに細い腕。
ゆらゆらと風に揺れるポニーテール。
あの子が、こちらを向いて微笑んだ。
百合のむせかえるような香りが風に乗って届いた。
「枯れちゃうのかな……」
汚れを知らない清らかなあの子は、小さな声でいった。
「この百合もいつか枯れちゃうし。私もいつか枯れちゃうんだ……」
「哀しいの?」と訊くと。
「……怖いんです」
何に怯えてるの?
「うちは枯れないよ。一緒にいられる間はね」
「?」
「人が枯れてしまうのは、誰かと離ればなれに引き剥がされて、心が泣くことすら出来なくなった時だよ」
そういうと、あの子は少し笑って、また百合の方を見た。
「あなたも誰かと引き剥がされたのね。私の傍で生きていく?」
かわいいあの子の言葉に、百合の花はこくりと頷いたように見えた。
あの子は百合と同じ。
白く美しい、清らかな光。
やっぱり GARNET CROWから離れられない!!
百合と由利っぺ。
一時期 この二つを並べて絵を描いてました。
絵になるんです(o^v^o)(笑)
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