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2話

「高校?私に学校に行けと?」


そう言って晴明に詰め寄る。


「ただの学校じゃなくてさ。陰陽師の学校なんだよ。」


「私は魔術師なんだが?」



「陰陽術も魔術も大して変わらないよ。陰陽術も魔術も使うエネルギーは同じだし。霊力と魔力って呼び方が違うだけだから。」


晴明がにこやかな笑顔で言う。


「そうじゃない。私にいまさら学生の真似事をしろということかと聞いてるんだ。」


「大丈夫、僕から見たらそう大した違いじゃない。」


「そりゃお前から見ればな。」


安倍晴明。本名を阿部御主人阿部御主人(あべのみうし)

彼はかぐや姫に求婚したとされる貴公子の内の1人。彼はかぐや姫が条件を達成した。そしてかぐや姫と結ばれることになるがすぐに彼女との別れが来た。かぐや姫は帰ることとなり彼女はまた会うときまでと御主人に不老長寿の薬を授けた。以来1400年、元号のない時代から現代まで生き続けてきたのが目の前にいる男なのである。


「これは君のためにもなるからさ。」


「いつまでだ?」


「ほんのしばらく。僕たちにとっては短い間さ。じゃあよろしくね。」


そう言い終わり封筒を渡すと晴明は人型の紙になった。


「式神かよ。」


紙に変わるまでそこにいるとしか思えなかった。相変わらず化け物みたいな腕前だ。


「不思議な人でしね。」


うん?式神に文字が書いてある。


p.s.高校生らしい言葉使いにすること。


無言で式神を破り捨てた。



「父さま、高校生は煙草を吸っては行けないのではないでしか?」


「まだ入学してないし、そもそも私は600歳を超えている。」

 


「そうでしけど制服に煙草はまずいでし。」





煙草を咥えて煙を肺に吸い込んで吐き出す。

白い煙が周りに少し漂ってから消える。


私の知ってる限り晴明の未来視は外れたことがない。彼の言うことに従うのは癪だが、晴明が嘘をついたこともないのだ。大切なことは言わないと言う悪癖はあるが。


もう一度煙草を吸う。



「まあ行ってみるか。」


そう思い封筒を開ける。


国立陰陽学院編入試験推薦状と書かれた紙が出てきた。


「編入試験受けるのかよ!」


思わず地面に叩きつけてしまった。



「すいませーん。今日編入試験を受ける三条萬(さんじょう よろず)です。推薦状が届いてると思うんですけど。」


晴明のやつくだらない名前にしやがって。いい名前だろ?と言わんばかりの晴明の誇らしげな顔が頭に浮かぶ。


「あー、はいはい。三条萬さんですね。まずは筆記試験からになります。こちらへどうぞ。」


そう職員の人に言われ教室に案内される。



おい、魔術の知識で解けるんだろうな?晴明。



筆記試験が終わった後、しばらく机に突っ伏していた。

手応えがあまりにもない。


「次は実技になります。」


そう言われてやってきたのは校庭だった。


「ここにいるレベル1の怪異に対して何か攻撃を当てて下さい。」


そう言われて出てきたのは一旦木綿と思わしき怪異。

こういうのでいいんだよと思いつつ、筆記試験の鬱憤を晴らすべく魔力を練る。


「最高神の怒りを知れ、空穿つ天権の槍(ケラノウス)


閃光の後一旦木綿がいた場所には塵すら残っていなかった。


ふう。すこしスッキリした。


「これでもう帰っていいですか?」


ほうけた様子の職員に声をかける。


「は、はい。もう帰っても大丈夫です。」


なら帰るとしよう。



「この編入生なんですけど、どうします?」


女性が呟く。



「どうするも何も入れるしかないだろう。安倍家直々の推薦状だぞ。」


それに男性が答える。


「クラスはどうするんですか?筆記はギリギリ、実技は判断不能でしたよ。」


女性が言う。


「安倍家の推薦ならSクラスでいいだろう。文句があるなら安倍家に言えと言えばいい。」


「じゃあSクラスにしますよ。」




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