Do episode-005・・・再生への未来
好恵はもがいていた。
薬を減らした影響で体中が痛み心も壊れていく気がしていたのだ。しかし、それは、逆で、心が戻りつつあるのだった。
夜になる誰かの声が聞こえたり、幻覚で、壁が縞模様に見えたりした。
「好恵大丈夫、ここにいるよ」
明里の声は救いだった。吐き気は容赦しない。それでも明里、和美、拓也が、好恵の家に通い、気持ちを聞いていた。
「焦らなくてもいい、少しずつでいいから」
拓也は震える好恵の手をぎゅっと握って伝えた。
ある朝、好恵はかすかな陽の光に目を細めた。
「少し食べられるかも」
そう呟いた好恵に、明里たちは静かに笑顔を返した。
少しずつ少しずつ、好恵が薬の量を減らしながら自分を取り戻していった。
その過程は決して楽なものではないが、友達の存在が彼女を支え続けたのだ。
数か月後。
好恵はようやく、普通の生活を取り戻した。
以前よりほっそりとした体、目は確かに優しい感じが戻っていた。
久しぶりに4人で集まった日好恵は言った。
「本当にごめんなさい。そして、ありがとう、感謝してる」
泣きながら頭を下げる好恵に和美が優しく笑いかけた。
「もぉ~、謝らないでよ、私たち親友でしょ」
拓也も冗談交じりに言った。
「泣き顔はちょっとブサイクだけどよぉ~」
「なにそれぇー」
好恵は涙を拭って笑った。
心から嬉しさがあふれ出していた。
数年後
4人はそれぞれ別の道を歩み始めた。
拓也は健康と本当の美を伝えるためのジム「mirroマイン」を立ち上げた。
和美は栄養士として働きながらカウンセリングの資格取得を目指していた。
明里は大学を卒業し、児童福祉の分野で活動を始めていた。
好恵は、まだ完全ではなかったが、自分のペースで歩み始めていた。
4人の絆は変わらない。
「また集まろうね」
そんな約束を交わして、それぞれの未来へと進んでいった。