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巨大魔物討滅作戦  作者: 広畝 K
90/140

90話

 朗らかな笑みを見せながら、フラットはその手を差し出した。

 握手をしようという、友好の意図を目しているに違いないのだが、しかしソルトはその手に応えるべきか躊躇する。


 なにせ、先ほどの魔道具はフラットの手に触れたことによって物質体から魔力体へと変質してしまったからだ。

 自身もまた、魔力体にされて食べられないとも限らないと彼は思う。


 そういった彼の危惧を、その心中を、フラットは正確に読んだのだろう。

 無邪気な笑い声を立て、目尻の涙を拭いながら、ソルトに優しく語りかけたのだ。


『大丈夫だよ。生物にたいしてあーいうことはしないからさ』


「……そうかい」


 何事もなく握手をした後で、『……まあ、いきものの魔力はあまりおいしくないからだけど』というフラットの不穏な呟きを耳にしたため、ソルトは再び不安を胸へと抱くことになるのであるが。

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