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巨大魔物討滅作戦  作者: 広畝 K
89/140

89話

 そう言いながらも、精霊はお守りを折って口に入れていく作業を止めようとはせず、遂には全て食べ尽くしてしまった。

 満足そうな顔をした精霊はソルトの顔を見上げて、軽く首を傾げてみせる。


『それで、その女の子をさがせばいいのかな?』


「うん。協力してほしい」


 彼の即答を受けてしばらくあごに手を当てていた精霊だが、やがて納得がいったのかしきりに頷き、朗らかな笑みを顔に浮かべた。


『ことばだけで案内するのもむずかしいから、わたしがついてってあげるよ』


「! 場所が分かるの?」


『残り香はきえてないから、それをおっていけばよゆうだよ』


 胸を反らせて威張る精霊の姿を見て、ソルトは僅かに不安と疑心を抱いたが、他に手がかりのない状況であると思い出し、その提案をありがたく受けることにした。


『うんうん、素直なのはいいことだね。あなたのお名前はなんていうの?』


「ソルト」


『私はフラットだよ。ソルト、みじかい付き合いだけどよろしくね』

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