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巨大魔物討滅作戦  作者: 広畝 K
26/140

26話

「ソルトくん、魔物がどこに向かったか分かる?」


「……んー、死体の状態から考えて結構経ってるっぽいからなぁ」


 あちこちを熱心に写していた彼は焼写機を袋に仕舞い込み、熊の死体の周りをぐるりと歩き回って、そして痕跡を見出した。


 その痕跡とは、熊の死体にも見られた魔力の残滓である。


 残滓は地面に痕として残ってはいなかったが、微かながらも空気中に、澱み濁った色として映っているとソルトは言う。


 熊を屠る際の攻撃に、或いは防御において、魔力を込めて筋力を強化したのであろう。

 恐らくは外皮、そして四肢にも魔力による強化を施したがために、これだけ時間が経っても残滓が漂っているのだと推察された。


 そしてその残滓は、山の頂の方へと、森の奥へと続いていると彼は言う。


「これを追うのは、止めた方が良いだろうと僕でも思うね。まず間違いなく、殺されるから」


「でも、放っておくことはできないよ。村に被害が出るかも知れないからね」


「……どうするつもりだい?」


「とりあえず、一旦村に戻ろうか。この件は一刻も早く村長に伝えなきゃならない脅威だからね。

 もし、ソルトくんの想像通りだとするなら、冒険者ギルドに応援を要請してもらう必要も出てくるしさ」

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