表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

愛すべき人々 ~裸の女~その2

作者: ひ~にぃ

まだ足のもつれるシゲを連れて店に帰った。




ピン子は大丈夫か?






私: 「マスター帰ったで!これお土産。みんなで食べて!」




ポンさん: 「おぉ!お帰り!」




マスター: 「ひ~にぃ、探しとったんや!」








…やはり何かあったか…。








私: 「ピン子は帰ったんかいな?」




マスター: 「それやがな…。あれから、例の爆弾、飲んだんや。」






私: 「やっぱり…。」




マスター: 「そしたら、おいしい、おいしい言うて、お代り言いよるんや。」




私: 「…まさか、飲ませへんよなぁ?」




マスター: 「…いや、どうしても飲ませ!言うもんやから…。」




私: 「飲ましたんかいな!?」






マスター: 「…3杯。」




私: 「…まじかいな…。」




ポンさん: 「俺もやめとけ言うたんやけどなぁ…。飲む言うて、聞かへんねん…。」






私: 「そいで、どないしてん?」




ポンさん: 「そら、倒れるわなぁ。」




マスター: 「白目むいとるから、救急車呼んで、さっき病院行った。」




私: 「あっちゃぁ…。嫌な予感しとったんや…。」








マスター: 「そんでなぁ。昨日も救急車呼んだとこやから、店の客や言うたらまずいねん…。」




私: 「…はぁ。」




マスター: 「しゃぁないから、店の前で倒れてた言うてん…。ごめん…。」




私: 「…マスター、たのむでぇ…。行き倒れやがな…。」




マスター: 「とにかく、病院聞いたから行ってやって。」








シゲ: 「マスター、『危険な二人』入れて!」




私: 「どあほ!歌てる場合か!!!」




シゲ: 「へっ?どないしましたん?」




私: 「お前、タクシー呼んで帰れ!わし、病院いってくるから!」




シゲ: 「一曲だけ…。」










タクシーを拾って、病院へ急ぐ。










ピン子…たのむから死ぬなよ…。










病院に着いて事情を説明する。








看護婦: 「会社の方ですか…。一応血を入れ替えましたので、もう大丈夫です。」




私: 「血…血を入れ替えですか?」




看護婦: 「今はぐっすり眠ってますよ。あんまり無茶な飲み方しないように!」




私: 「はぁ。すんません…。」










看護婦に連れられて病室に行った。








そこには素っ裸にされて、シーツをかぶったピン子が大いびきをかいて寝ていた。










ピン子: 「んごぉぉぉぉ…。んごぉぉぉぉ…。」








(生きとった…。しっかしまぁ、ぶっさいくやなぁ…。)








(ごうごう言うてるで…。なんで素っ裸やねん…。)










看護婦: 「道に倒れてた言うから、身体にキズがないか調べましたから…。」




私: 「はぁ…。」










あきらかに軽蔑の目で私を見ている…。




(はいはい、み~んな私が悪いんです。)




(こいつ、明日起きたらびっくりしよるやろなぁ。)




(目がさめたら素っ裸で病院やったって…。)




(酒の飲み方から教えなあかんか…。)












シゲもピン子もてっきり懲りたかと思ったら、毎日の様にあの店へ通っているらしい…。






ピン子はのめり込み過ぎて、1ヵ月後に会社を辞めた。(仕事に支障が出てきた。)




シゲも3ヵ月後会社を辞めて、夜の世界へ行ってしまった。










そんなつもりや無かったんやけど…。




やはり刺激が強すぎたか…。










新社会人のみなさん、夜の遊びはほどほどに…。




あまりのめり込まない様に注意しましょう。






最後に艶っぽい話を期待していた方、すんません。m(_ _;)m



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ