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アザラシと共におやすみ  作者: 曇天に泳ぐ魚
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私の歩んだ道

私の名前は海江詩うみえし すい。もう24歳になる立派な大人だけど、現在私はちゃんとした職に就いていない。でも、ちゃんとした理由がある。でもこの理由を打ち明けて、理解してくれる人は少ない事は重々承知している。

子供の頃から大人しく泣き虫だった私は、昔からいじめっ子にとって、恰好の的だった。私の薄くなった過去の記憶を辿ると、幼稚園に居た頃から、私はよくからかわれていた。

小学校に上がってもその立場から抜け出す事はできずに、からかいは規模と内容は大きくなるばかり。結局私はいじめられっ子として、毎日苦痛の日々を過ごしていた。

暴力的な事はされなかったけど、陰口を叩かれるなんて毎日の事。私を『バイキン』扱いして、私が触れた物や場所には、だれも近づこうとはしない。しかもその光景をわざと目の前で演じられた私にとって、小学校は最も憎むべき場所だった。

席替えをしても、クラス替えをしても、私に対する執念深いいじめは終わらない。もちろん先生にはちゃんと相談したけど、結局いじめは収拾がつかないまま、私は中学校に行った。

そして中学生になったとしても、いじめはまだ続いたまま。しかも、中学校に入ると規模と内容が爆発的に大きくなり。今まで信じていた『元友人』にまでバカにされる始末。

結局私は自分のストレスに耐えきれなくなり、中学校は殆ど通わずに卒業、高校は通信制の高校に入学する。そして、いじめっ子の謝罪なんて一切無いまま、時は過ぎていった。

今頃アイツらがどうしているかなんて考えたくない、今は、自分の為に時間を有意義に使いたいから。それに、高校生活はとても楽しく終えられたから、過去なんてもうどうでもいい。

私は大学には通わず、今もとある場所へ通っている。もちろん精神科の病院にも、月に一度のペースで通っているけど、社会人として大切な事を学ぶ場所。それは、私の様な事情を抱えた人達が通っている支援施設。

そこでは社会性を学びながら、仕事の厳しさややりがいを感じて、就職に生かす場所。私はそこに通いながら、最近は仕事の要領を掴んできたから、ちゃんとした職に就く為に、色々な人と相談を重ねている。



ちゃんとした職に就きたいと思ったのは、やっぱり将来への不安もあった。けど、私だって人間だから、それなりに『欲』がある。その『欲』を解消する為に必要になる物、それは『お金』。

今私が居る施設から出るお金は微々たるもの。自分の趣味などに使うには充分な額だけど、今まで私を支えている両親や祖母に、少しでも分けてあげたい。でも、今の給料を削る事は難しいし、給料を上げてくれるような場所でもない。

だからこそ、もっと給料の出る場所に勤めて、家族に楽をさせてあげたい。最近は増税や物価の高値で、生活に使うお金は増える一方なのに、家にあるお金は減る一方。

私にだって、家族の為に何かしてあげたい『欲』がある。だからこそ、焦らずゆっくりと就職活動の準備をしている。精神科の主治医からも、『そこまで焦らなくても大丈夫』と言われたから、まずはしっかりと地盤を固めて、ゆっくりと『就職』という名のゴールへ向かっている。

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