AIと投稿小説その2、みたいな
各投稿サイトがAI生成の小説に対して、どのようなスタンスなのかを少し調べてみました(2026年1月10日現在)。
■カクヨム
2025年11月13日に「過度な頻度で作品やエピソードを投稿する行為はお控えください」とのお知らせを公開しました。短時間で大量に作品を投稿するような――AIで大量生産したと思われる――場合に、作品の公開停止やアカウント停止もありえると書かれています。
たた、ヘルプや投稿ガイドラインにはこうした記述はなく、単に規約の更新を忘れているのか、とりあえず注意して様子を見ているのかは分かりません。印象的には、おそらく後者。
■アルファポリス
コンテストの参加規定に生成AI使用禁止が盛り込まれていますが、通常の投稿作品に関しては、特に記述はありません。一方で、校正AI機能を提供し利用を推奨しています。
■ノベルアップ+
ガイドラインで生成AI作品の投稿も可能としています。ただし、コンテストや投稿イベントの参加は不可としています。また、投稿時に「AI生成作品」の欄にチェックをつけるように定めています。チェックをつけると、作品カードにはAIを示すアイコンが表示され、ラインキングの対象外となりますが、検索ページでの絞り込みには対応しています。
■エブリスタ
サポート>ナレッジベースの中に「AI生成作品について教えてください」という項目があります。利用規約やコミュニティガイドラインに抵触しなければ、投稿は自由。また、プロット出しやタイトルの検討など補助的な使用に留まる作品は、生成AI作品の定義から外れるとしています。実際、「生成AI」タグで検索すると、多くの小説がヒットします。
■TALES/note
テスト段階ですが、生成AIによるアシスタント機能を提供しています。内容すべてを生成するのではなく、タイトル案や構成案、書き出しなどをAIで作ったり、完成した文章の校正や全体のイメージを変更できる機能です。AIと相談しながら作ることもできるようです。PRO(有料)会員だと、用意されているテンプレートも利用できるみたい。
ただし、利用規約などで生成AI作品の投稿を禁じているわけではないようです。
■総括
どのサイトも、生成AI作品(すべてをAIが作成した作品)に関して、明確に禁止しているサービスはありませんでした。 「小説家になろう!」「ノベルバ」に関しては、お知らせなどでも言及はありません。運営が放置気味?のノベルバはともかく、「なろう」が生成AIに対する態度を何も表明していないことは意外ですね。
ただ、カクヨムやアルファポリスにしても、連続投稿やコンテストへの応募を禁止しているだけで、通常の投稿に関しては何も制限していません。エブリスタのように、生成AI作品にはタグをつけて明示するくらいが、現時点での落とし所なのかなと思います。
前回も書きましたが、AIで作った物かそうでないのかは、判断が難しくなって行きます。一方で、イラストの世界では、公開されたイラストに対して、根拠亡くAI作品だと糾弾するような、生成AI警察ムーブも生まれています。イラストは、作成過程を動画で撮影したりレイヤー情報を残しておいたりすれば対抗できますが、小説の場合は証明の使用がありません。自分の作品がAI作品なんじゃないかと疑われて糾弾されたくはないですね。
小説投稿サイトの運営側視点では、生成AI作品を完全に禁止することは不可能です。生成AIカテゴリを作ったり、タグでAI作品であることを明示するように、お願いするしかないでしょう。結局は作者のモラルに依存するということですね。




