マハテ村
私とサリテルが始めに選んだ花が綺麗に咲いた村は、 マハテ村 というらしい。
村人は親切な人が多く、2泊だと伝えるとすぐに泊めてくれるといってくれた1組の家族を見つけた。
歓迎として村中の人たちがパーティーを開いてくれた。
「楽しくなりそうね。」
踊る人たちを見ながらサリテルに言う。
「はい、この村は安全そうですし、少ない日数ですが、楽しみましょう。」
どんな旅行になるのかまずはこの村で思い切り楽しもう。
「あなた達も踊りましょう!」
サリテルとぼーっとダンスを見ていると、村人から誘いを受けた。
「え、私はダンスは…」
私はダンスは踊れない。
サリテルもあまり得意ではなさそうだけど…
「大丈夫!心配しなくても、あなた達ならついてこれるわ!!」
無茶振りを受け、手を引かれてダンスの輪に加わる。
「けっこう、ハードね…城のパーティーとは違うのね…」
身分がバレぬよう、サリテルにこっそりと話しかける。
「ええ、私もなかなか手と足がついていきません。」
村人達と笑い合い、ダンスをする光景はユアンにとってとても有意義な時間だった。
「楽しかったわ!初めてあんなダンスを踊ったし、あんな歓迎をしてもらったわ!」
興奮気味に話ながら、今日泊めてもらう家族と打ち解けていく。
「そんだけ楽しんでもらえて良かった。私はティノ。ここの大黒柱さ。」
ティノおじさんは、ガタイの良い人だ。
父親としては、最適ね
「今夜は美味しい料理を出すわね。私はティノを支える役目、スーヤよ、よろしく」
スーヤおばさん。料理が得意らしい。
ご飯に期待しとこう。
「私はこの人らの子供、リースよ。こっちは弟のハーカー。この子の面倒を見るのが私の仕事」
リースは日焼けで綺麗な小麦色だ。
ハーカーは5歳くらいかしら?
「私はユアン。3日間お世話になります。」
「私はサリテルと申します。よろしくお願い致します。」
さて、この村では何が学べるかしら。




