オープンサービス開始
相変わらずの駄文ですが、どうぞよろしくおねがいします
ログインと同時に視界が一瞬白く染まりなにも見えなくなるが、すぐに晴れ視界がはっきりしていき中世ヨーロッパのような石造りの町並みが視界に広がる。
「うわぁ、すごい人だな……」
ログイン地点は見渡す限り人で溢れていた。そのこともあり、俺が姉さんを見つけれるか不安になっていると
「あー……晴明、であってる?」
後ろから聞きなれた声が聞こえ振り替えると、赤い髪を短く切り揃えた瑠璃色の瞳をした勝ち気な女性……そう、姉さんがいた。どうやら俺と同じでいじったのは髪と眼の色だけらしい。
「もしかして姉さん?」
「いやー、やっぱり晴明だったか!」
「姉さん、俺のここでの名前は『ハル』だからそっちでよんでくれ」
「そうだったそうだった、ゲーム内でリアルの名前を出すのはマナー違反だったね」
「ところで、姉さんは何て呼べばいいだ?」
「あたしのことは『セヴン』って名前にしてるけど、いつも通り姉さんでいいよ」
取り敢えず姉さんに会ったことで安堵しつつフレンドの登録やチャットの使い方など、このゲームで必要なことの説明をしてもらった。
「じゃあ、説明も終わったことだしハルのPJとか教えてもらおうかな」
「おう、まず固有スキルは『無限の精神』って言うスキル」
「へー、MP消費無効のやつね」
「そうそう、だから選んだスキルは」
「当然、魔術師系統だろ?」
「いや、『符術』とかだけど……」
「はぁ?」
あれっ、なんか反応悪くないか?
「何でお前はそんな優秀な固有スキル持ってんのに敢えてそんな地雷スキル選らんじゃうの」
「えっ!?地雷スキルなの?」
「そうだよ、しかも召喚系に次ぐほどのね」
「でも、説明では《符にMPを注ぎ術をつかいその符に注いだMPの分で威力が決まる》って書いてあるから無限にMP注げるわけだから強いと思うんだけど」
そう説明にかいてあることを言ってみたが、自分ではどこに地雷があるのかわからない。
「確かにそのスキルで『符術』は威力面では最強だろうけどな、符を投げて相手に当てなきゃいけないのよ」
「もしかして、紙を動いてるやつに投げて当てなきゃいけないってこと?」
「そう、他にも色々欠点があるんだけどな」
姉さんが言っていた『符術』が地雷スキルである理由をまとめると、魔術師系の場合魔法を飛ばすというだけで終わるのに対して『符術』の場合だと符にMPを貯めて相手に投げ当てると、魔術師と違いワンクッション置いてからじゃないと発動しないかららしい
「まぁ、どうにかなるんじゃね?」
「どうして、あんたはそんなに楽観的なのさ」
今さら悲観的になっても仕方ないし、しかもこのゲームのコンセプトは"職業を進化させる"だからもしかしたら優秀な職業の鍵になるかもしれないわけだしな。
「まだ生産系とか他のスキルに不安があるから確認するよ」
「えーっと、生産系スキルが『刻印師』で他のスキルが『結界術』とかを選んだけど、もしかしてこの中にも地雷が?」
まさか自分が地雷スキルを選ぶとは思いもしなかったから少し不安になりながら言うと
「『刻印師』の方は普通の生産スキルだから大丈夫ね」
「……もしかして、『結界術』が地雷だったり?」
「そうよ……でもMPが消費しないから欠点はないけど不便ね」
姉さんの話から察するに結界を出してる間は常にMPを消費するらしいが、残りの欠点がわからない。
「MPを常に消費する以外に何が欠点になるのさ」
「ハルが考えてるようなスキルじゃないのよ」
「え?」
「まず結界がはれるのは自分の手の届く範囲内だけね、しかも囲うようには出せずに一枚の壁としてしか出せないのよ」
あれ?思ってたほど不遇じゃない、むしろ想定内だ。
「そのくらいだったら、問題ないよ大きさとか形状は自由なんでしょ?」
「攻略サイトとかだとMPを追加すると自在に変えれるってのってるよ。まぁ、ハルはMP減らないから確かに自由だね」
「欠点どころか、むしろ好都合だ」
それから、自分が選んだスキルをしてされ続け心のHPが0になりかけた
「とまぁ、『符術』とか『結界術』みたいな地雷ばかり選んでる段階でなにしようとしてるか予想がつかないんだけども、ハルの職業って何?」
「『陰陽師』だ」
俺はスキルを選んでから現れた職業を告げた。
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Name:ハル
Tribe:人族
Peculiar Skill:無限の精神
Job:陰陽師
Skill:符術 Lv.01 結界術 Lv.01 刻印師 Lv.01 ??? LV.01 ??? Lv.01
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