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旅騎士の遥かな旅  作者: すらいむ N
6 港町デルバロン
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未知の敵

こんにちは夏玉尚です。


がぜんやる気がわいてきたので、どんどん書いています。


ではどうぞ。

 まだついてはいないが、デルバロンへの道中は今までで一番魔物の出現率が高かったといえる。

 日中は、オークとゴブリンの群れに遭遇し、しかもそれが統率のとれたような波状で襲いかかってきた。



 そして、今、俺たちは夜の休む場所として確保していた山中の一か所で、一つ目の巨人との戦闘中だ。



 


「ガレッド!俺が動きを止めるから、全力の一撃を叩き込めっ!!」


「おうっ!」


 

 俺は巨人の足元へともぐりこみ、二回両足を斬る。

 そしてそのまま、雷撃の呪文を唱える。威力は「巨人が痺れてその場に倒れる程度」だ。

 

 剣に魔力を込める。

 ガレッドの剣には魔力を込めることができなかったが、この剣には込めることができる。

 魔力の込め方は、以前、地下世界の賢者が教えてくれた。


 魔力を込め始めると、朧気に刀身が光はじめ、それが剣全体を包んでいく。

 そして「巨人が痺れてその場に倒れる程度」の力を込め、巨人の足に突き刺した。



 バリバリバリバリッッ!!!!



 螺旋状に稲妻が巨人を伝っていき、頭まで登りきったところで巨人は膝をついた。


「今だ!!」

 

 俺がそう言った時には既にガレッドは大剣を大きく振り上げ、巨人の頭へと切りかかっていた。


「おらあぁ!!」


 ズンッ!!


 重量級の一撃が巨人の頭の上に落ちる。

 巨人の頭はバックリと割け、絶命した。


「ふぅ、なんか今日はおかしかったな・・・」


「あぁ、魔物が多すぎる。しかもどこか連携を取っているように見える。」


 不自然すぎる魔物達に俺たちは不安がよぎる。

 この後大きな何かが起こりそうな気がする。


 巨人を倒した後、今日初めての静かな時が訪れた。

 音はといえば、パチパチと燃える焚火の音だけだ。

 時折吹く風が何とも冷たい。


 



 



「静かすぎる。」


「え?」


 ガレッドが驚いた。


「静かすぎると思わないか?普段でもこんな静かな日はなかった。」


「・・・気のせいじゃないか?今日は散々襲われて静かな時がなかったから。」


「そうだといいが・・・。」


 俺はなにか違和感を感じながら、眠りについた。


 


 ザッ


 不意に音がした。

 どうやら寝なくて正解だったようだ。

 

「ガレッド、起きろ」


 爆睡しているガレッドをつつく。


「ごぶりん・・・ひきにく・・」


「?何を言ってる?」


「・・・ぐー ぐー 」


 どうやら寝言だったようだ。


 パリッ!


「うがっ!!!」


 魔力を限りなく抑えた雷撃の呪文をガレッドに流してやった。


「敵だ」


 俺はガレッドに小声で知らせる。

 ガレッドはすぐに状況を把握し、大剣の入ってる鞘を近くに寄せた。


 そしてまた沈黙が続く。



 ゆらっ



 風が動いた。

 と同時に影が一斉に動いた。


「くるぞ!」



 ザッと暗闇から飛び出してきた影は1,2,3,4,5,6,7,8,9,全部で10だ。


 俺とガレッドは背中合わせで剣を抜き構える。

 

 すると影の一人が右手に炎球を作り出し、空高くに投げた。

 炎球はパッと空ではじけ、あたりを照らし出した。まるで太陽だ。


 影たちは人間のようで、全員黒装束に身を包み、顔を仮面で隠している。


「お前たちは何だ?」


 俺は影に問う。


 ザッ


 影の一人が一歩前に出た。

 そして仮面をを外した。その顔はどこかで見たことがあるような顔だった。

 耳は尖り、顔は白っぽい。人間とは少し違うようだ。


「こんな夜更けに申し訳ありません。私たちは騎士団の者です。」


「騎士団・・・」


「はい、今まで我々は人間による支配を長らく受けてまいりました。そしてとあることを機に独立を果たしたのですが、未だ住む場所は世界の端。この大陸、この大地、この自然はもともとエルフのものでした。いずれは再びこの大地を手中におさめ、平和に暮らすことを目標とし、人間と戦い続けているのです。」


「・・・お前たちはエルフか。」


「ほぼ正解ですが少し違います。我々はエルフの中でも闇を好むエルフ、ダークエルフでございます。」


「で、何の用だ。」


「ふむ、わかりませんか?ではお聞きします。あなたは本当に自分が『人間』だと思いますか?」


「・・・!」


「覚えがあるようですね。そう、あなたは」

 

 ヒュンッ!


「!!雷撃の呪文・・・先ほども見せていただきました。勇者秘伝の技。ですがあなたは」


「それ以上言ってみろ、殺すぞ。」


「ほう。私たちを殺せますか?今のあなたに。」


 俺は剣を両手で握り、仮面を外したダークエルフへと切りかかった。

 だがダークエルフはぴょんと飛び上がり、それを避けた。


 


 そして先程まで俺たちを囲んでいたダークエルフたちが、一斉に襲いかかってきた。

 俺は雷撃の呪文を剣に宿し、一人一人に狙いを定め確実に倒していくことにした。


 ガレッドは、とふとそちらを見ると、ダークエルフ二人に押さえつけられていた。

 

 数では圧倒的不利、強さは未知。

 俺は死んでも精霊の力でよみがえるだろう。だがガレッドは・・・違う。


 俺は剣を構え、窮地を脱するべく、無心になった。



 

いかがでしたか?


ではまた!

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