剣の秘密
こんばんは、夏玉尚です。
この度、体調を崩しまして動けないので執筆の良い機会を得ることができました。
ではどうぞ。
騒がしさから俺は目を開ける。
俺が居るのはどうやら建物の中・・・いや城の一室のようだ。
天井の装飾が城の中だと言うことを表している。
周りでは負傷している兵士や騎士がベッドに横になり、負傷していない兵士たちがせわしなく動き回っている。
「お目覚めでしょうか?この度の活躍、国中に知れ渡っておりますよ。」
兵士の一人が俺の横に来た。手には仲間を看病するための道具がある。
「そろそろ起きるか・・・ぐっ!」
全身が痺れている。あの黒い状態は体に大きな負担をかけるようだ。
「大丈夫ですか?」
兵士に支えられて体を起こす。なんとかベッドから下りて立ってみるものの普通に歩けそうにはない。
そして腰に剣がないことに気づく。戦いの最中に落としたことを思い出した。
「俺の剣はどこにある?」
兵士に聞いてみる。
「剣・・・ですか、見てないですね。」
申し訳なさそうに答える。
バタンッ
「おぅ、やっと起きたか!!剣なら心配要らねぇぜ!」
勢いよくドアを開けて入ってきたのは鍛冶屋のガレッドだった。
「ガレッドか・・・」
剣のくだりを聞いていたのか、と少し笑いながら俺はガレッドを見る。
「お疲れさん!お前の剣がやっと完成したからよ。渡しとくぜ!」
そういうとガレッドは革の鞘に入った両刃の剣を手渡してきた。
「見てみろよ、凄いぜ。」
そう言われ、剣をよく見ると、柄、鍔、刀身、全てが少しずつ変わっていた。
まず、上から加工したはずが、以前より細身の剣になっていた。
そして柄。今までは鉄の柄に握りやすくするための革が雑に巻かれていたものが、白色の柄に、螺旋状の深い溝が刻まれ、握りやすくれているものに変わっている。
次に鍔。こちらも以前は長方形の鉄だったものが形は変わらないが、柄と同じ白色の物質で出来ていた。
最後に刀身。以前は全体が鋼だったところが、平面の部分が柄や鍔と同じ、白色の物質で出来ていて、平面の部分に刻まれた古い文字と長さは変わりなかった。
「ガレッド、この白い物質は何だ?」
「これか、・・・そうだな、まずは加工行程から話すか。」
そう言うと、一息ついて、語り始めた。
「あの村を出てから最初に、俺はこの剣の強度を確かめるためにハンマーで叩いてみた。すると鋼の下に別の物質があることに気づいたんだ。それから慎重に少しずつ鋼を剥がしていったんだ。するとお前の言った白い物質が現れた。石とも金属とも言えないこの物質は今まで見たどれよりも硬かった。だが鋭さには欠けていたから刃の部分には適していなかった。」
「・・・ということは、最初は白い物質が剣全体を覆っていたと言うことか。」
「そうだな、この剣は普通じゃなかった。この剣の秘密はまだ深い。」
そう言うとガレッドは刃の部分をコツコツと指しながら再び説明を始めた。
いかがでしたか?
ではまた。




