第3話 シュートの友達
入学式の日から数ヶ月がたった。学校生活にはすっかり馴染み、今はほとんどのクラスメートと話せるようになった。だいたいの人が僕が人間だからという理由で話しかけてくれたおかげなのだけど。ユキトは誰とも話せるコミュニケーション能力でほとんどのクラスメートと仲良くなったらしい。僕は1人で過ごす時があるが、ユキトは常に誰かと過ごしている、そんな中、今日は先日行われたテストの結果が返ってくる日で、クラス内は慌ただしい様子だった。
ユキト「アスト学年1位なのか!?」
シュート「えっ!?学年1位!?」
順位表を確認しに行っていたユキトは、驚いた様子で戻ってきた。
アスト「あはは…まぁ…うん。」
ユキト「はぁ…ホント羨ましいぜ…」
アスト「でもユキトも平均点は超えてるよね?」
ユキト「それは…全部アストのおかげだぜ。俺とか小テストの時とかは酷かったからな…。」
今回受けたテストでは、勉強をしていたおかげもあり、僕は学年1位をとった。シュートはそれなりに勉学はできるようだが、ユキトは少し苦戦している。最初こそかなり酷いものだったが、ちょっと前から僕が勉強を教えていると、テストの点も徐々に上がっていき、今ではなんとか平均点は越えるようになっていた。
アスト「そう言えば、2人は実技テストはどうだった?」
ユキト「そっちは大丈夫だ!合格だったぜ!」
シュート「俺もです!」
エンデル学園では筆記試験に加え、魔法や剣技などを確かめる実技テストもある。内容は簡単で、学園が用意した模擬戦用の人形をどんな手段でも良いので壊すというものだ。制限時間以内に壊すことができれば合格となる。しかし、模擬戦用の人形は想像以上に固くできていて、合格した人は100人程度だそうだ。
アスト「実技テストは上級生でも合格するのは難しいらしいね。」
ユキト「そうらしいな。俺は元から剣技があるからなんとかなったけどな。それでも時間ギリギリだからホント危なかったぜ…。」
シュート「俺も…炎の魔法には自信あったんですけどね…。かなり丈夫だったので、苦戦しました。」
アスト「僕もギリギリだったし…これからも腕を磨かないとね。」
ユキト「だな。またみんなで訓練場に特訓しに行こうぜ。」
学園には訓練する設備も整っていて、魔法や剣術、体術など、いろんな技術を全て磨くことができるようになっている。そのおかげで自由に訓練ができる、おかげで僕もそれなりに魔法が使えるようになってきた。僕は属性魔力が無く、全ての魔法をバランス良く扱うことができる。しかし、逆に言うと得意な魔法がないため、実技テストでもそれなりに苦戦した。結果的には宝石魔法を使うことで合格したのだが、宝石魔法は魔力がすぐなくなるため、なるべく使いたくはない。
ユキト「そういえば2人はこの後用事あるか?」
シュート「俺は特にはないですね。」
アスト「僕は図書室に借りた本を返しに行かないと行けないかな。その後は特にないよ。」
ユキト「じゃあアスト。その本返すの手伝うからさ、それ終わったら武器屋に行かないか?」
アスト「あっ、もしかしてまた新しい剣がでたの?」
ユキトは生粋の剣マニアで、こうやって新しい剣がでてくると
必ず見に行ったりするのだ。今は寮生活なので買うのは控えているそうだが、昔は自室にたくさんの剣を飾っていたらしい。
ユキト「そうなんだよ!だから行こうと思ったんだけどさ、この際だしアストとシュートも武器を買いに行かないか?」
アスト「武器か…。」
僕は、よく魔法を主に使って戦うスタイルだが、魔法を発動する時に、魔力を貯めるため隙を晒してしまうという弱点がある。
だから僕は魔法を使わない戦闘も学ばなければならない。
シュート「俺も護身用に短剣くらいは買おうかなとは思ってるんですけど…どれ選べば良いのか分からないんですよね。」
ユキト「大丈夫だ!俺が合うやつをちゃんと探すからさ!」
アスト「分かった。じゃあ僕の本の返却をしたら買いに行こう。」
———
アスト「よいしょっと…。」
僕は、ひと足先に部屋に戻って図書室で借りた本をまとめていた。
シュート「うわぁ…すごい数の本ですね。」
さらっと僕の部屋にいるシュートとユキトがそれを見て、驚愕していた。
アスト「本を読むの好きだからね。」
ユキト「たまに難しすぎる本を、読んでたりしてるしな。俺じゃついていけないぜ…。」
アスト「まぁ、大人でも難しいって言われる本もあったりするからね…。」
そう言って、僕はまた1冊と本を積み上げる。
ユキト「…なぁアスト。」
アスト「うん?何?」
ユキト「それ…積み上げるのは良いんだけどさ…。どうやって持っていくんだ?」
そこまで言われて、僕は積み上げた本の数を見た。そこには見たこともない本の塔がたくさん立っている。ざっと数えただけでも50は優に越えていそうだ。確かにこれを
アスト「…い、一体誰がこんなに借りたんだー!?」
ユキト「いやお前だろ!?」
シュート「いやアストさんですよね!?」
アスト「すみません…。」
誤魔化すつもりでボケてみたが、慣れないことはするものじゃない。2人からしっかりツッコミを入れられてしまった。結局、ユキトたちが本を図書室に持って行ってくれた。僕は頑張って10冊は持ったが、2人は20冊をなんなく持ち上げていた。
アスト(そういえば前に借りた時も2人に運ぶのを手伝ってもらってたし、1人じゃ無理なのは分かりきってたことだったな…。)
ユキト「よし、これで全部だな。」
そう言ってユキトは最後の本を返却棚に置いた。
アスト「ごめんね…。」
ユキト「借りるのは良いけど、ほどほどにしてくれよ?」
アスト「はい…。あの…申し訳ないんだけど先に武器屋に行っててくれない?」
シュート「え?どうしてですか?」
ユキト「アストのことだから本を借りたいんだろ?俺たちは待つからゆっくり選んでいいんだぜ?」
アスト「いや…2人がいたら本を持ってくれるっていう考えになって、またたくさん借りそうだし…。」
2人「あー…。」
シュート「じゃあ…先に行ってた方が良いですね。」
ユキト「だな。じゃあ俺たちは武器屋で待ってるぜ。」
アスト「ごめんね、借りたらすぐ行くから。」
ユキトたちが図書室を出ていくのを見届けて、僕は借りたかった本がある棚に向かった。
アスト「えっと…あった。あれだ…って高!?」
探していた本は本棚のかなり上の方にあった。前見かけた時は低い場所にあったのに。僕はユキトみたいに身長が高い方ではないので、はしごを使わないととれそうになかった。
アスト(はしごは確か…あっちだったかな?)
僕は図書館の端に立て掛けられていたはしごのところにいく。
しかし、あまり使われていなかったのか、ところどころボロボロなっていて今にも壊れそうだった。
アスト(このはしご…かなりボロいな…。壊れそうだけど…これしかないし…しょうがない…。)
僕ははしごを持って本のある場所に戻った。
アスト「よいしょっと…よし、これで…。」
はしごを早速おいて、一段登ってみる。
ギギギッ……
アスト(うわ…こ、これ大丈夫かな…。)
ゆっくりはしごを登って上の棚へと向かう。何とか登り、本を手に取った。
アスト(よし、とれ…)
バキッ!
アスト「うわっ!?」
その時、足をのせていた木の板がいきなり折れてしまい、僕はバランスを崩してはしごから落ちてしまった。
アスト(お、おちる!?)
ガシッ
アスト(…えっ?)
落ちたと思ったが、誰かが僕を受け止めてくれたようだ。
??「…大丈夫か?」
声をかけられ、顔をあげるとそこには茶色い髪に左目を眼帯で隠していた犬族の少年が、僕のことを見ていた。少し目つきが悪そうに見えて、冷静そうな雰囲気をだす彼だが、そこがまたかっこいいイメージを出している。
??「危ねぇことはするなよ。」
そう言って彼は僕を下ろした。
アスト「あ、ありがとうございます…。」
??「お前、アスト・スターライ君だろ?」
アスト「えっ?そうですけど…どうして僕の名前を…?」
??「そりゃあ君は学園でも有名だからな。珍しい人族に加え、学年1位の成績をとったりしてるだろ。」
どうやら僕は学園でもかなりの有名人のようだ。あまり目立つようなことはしたくなかったのだが、珍しい種族に成績も優秀となればいやでも目立ってしまう。だけど、わざと成績を落とすということもしたくないし、こればっかりはしょうがない。
ライキ「自己紹介がまだだったな。俺はライキ・イナガキ。D組だ。よろしく。」
アスト「ど、どうも…。」
僕は彼の名前に聞き覚えがあった。なぜなら彼は僕と同じくらいに頭が良く、今回のテストでは学年2位の成績だった。しかも、僕との差はたった数点なので、一体どんな人なのか気になってもいた。
ライキ「それじゃあ俺は行くからな。次は気をつけろよ。」
アスト「う、うん!ありがとう!」
そう言って彼は立ち去ろうとした…と思ったら、すぐに立ち止まった。
ライキ「ん?」
アスト「ど、どうしたの?」
ライキ「いや…ペンダントを着けてたんだが…どこかに落としてしまった見たいだ。」
アスト「ペンダント…?」
僕は辺りを探して見る。もしかしたら、さっき助けてくれた時に落としてしまったのではないかと思ったのだ。
アスト「あ、これ?」
その予想は的中して、床に先程まで無かった綺麗な黄色い石が付いているペンダントが落ちていた。それを見せてみると、無表情だった彼の顔が少し明るくなった。
ライキ「あぁそれだ。ありがとう。」
僕からペンダントを受け取ると、彼はどこかに行ってしまった。
アスト(何か怖そうな人だと思ったけど…結構優しそうな人なのかな?)
僕は本を借りて、ユキトたちが待つ武器屋に急いだ。
———
アスト「ごめんお待たせ。」
ユキト「やっときたな。こっちはほとんど見て回ったぜ。」
シュート「俺はもう護身用に短剣を買っちゃいました。それより来るの遅かったですけど、何かあったんですか?」
アスト「それが…本をとろうとしてたらはしごが壊れて落ちちゃって…。」
ユキト「えっ!?大丈夫だったのか?」
アスト「うん、ライキって言う人が助けてくれたんだ。」
シュート「ライキ!?ライキがいたんですか!?」
ライキの名前を出した瞬間、シュートが珍しく大きな声をだした。
アスト「知り合いなの?」
シュート「はい、俺の昔からの友人で同じ国の出身なんですよ。」
アスト「あっ、そうなんだね。」
ユキト「そう言えばシュートはどこの国出身なんだ?」
シュート「セリューレア国です。南側にある国ですね。」
アスト「セリューレア国か。確か海がすごいきれいなんだよね。気温も暖かくて、港もあるから貿易も盛んなんだよね。」
シュート「はい!そうなんですよ。俺も昔は良くライキと海で遊んでました。あの、アストさんも良かったらこれからもライキに話しかけてくれませんか?」
アスト「えっ?まぁ…話せたら話したいけど…。」
シュート「最初はあんな感じなので怖いかもしれないですけど、
根はとっても優しいんです。お願いします!」
アスト「う、うん、頑張ってみる。」
ユキト「俺もそいつに会ってみたいな!」
シュート「ユキトさんも良ければ仲良くなって欲しいです!」
ユキト「おう!任せとけ!」
アスト(まぁ…助けてくれたあたり優しい感じはするけど…。)
眼帯をつけてたり顔が無表情だったので、正直言うと喋りにくそうな感じがした。だから、僕から話しかけるのは難しいような気がした。
ユキト「じゃあ後はアストの武器だな。アストでも使えそうなやつは何個かはあるけど…アストは使いたい武器とかあるか?」
僕は店内にある武器をゆっくり見て回る。
アスト「やっぱり…剣かな?」
僕は目についた剣を実際に持ってみる。
アスト「うっ…!?重…!?」
何とか持ち上げることはできそうだが、振り回したり、切ったりするのは無理そうだ。
ユキト「あぁー…やっぱそうか。基本的に獣人の力で考えてるから人族のユウにはどれもキツいよな…。」
アスト「人族用の剣ってないのかな…?」
ユキト「多分ないと思うんだよな。そもそも人族が来ることすらないと思うし…短剣とかにしてみるか?」
アスト「う、うん。」
ユキト「短剣なら…これとかどうだ?」
ユキトから言われて短剣を手にとってみる。他の剣と比べたら確かに軽く、振るのも問題なくできそうだ。
アスト「あっ、これならいけそう!」
ユキト「おっ!なら良かったぜ!それにするか?」
アスト「うん、これにするよ。」
僕はさっそく短剣を店主に持っていった。
アスト「すみません。これをお願いします。」
店主「おう!じゃあ銀貨と銅貨を3つずつもらうぜ。」
僕は前々から貯めておいた硬貨を取り出す。
店主「坊主、今度店に来たときは人族用の剣を用意しておくからな。」
アスト「えっ!?」
こっそり耳打ちされて僕はびっくりした。あの話が聞こえていたらしく、店主のおじさんはニッコリ笑っていた。
アスト「あ、ありがとうございます!」
店主「おう、またな!」
ユキト「武器買えて良かったな!」
アスト「うん!」
シュート「あれ?どうしたんですか?何か嬉しそうですね?」
アスト「店主さんが今度人族用の剣を仕入れてくれるんだって!」
ユキト「良かったじゃねぇか!まぁ、あそこの店主は無いものは絶対になくすことがモットーだからな。欲しいものがあったら何でも仕入れてくれると思うぜ!」
アスト「す、すごい商売魂…。」
どこから仕入れてくるかがすごい気になったけど、多分企業秘密っていうやつなのかな。
ユキト「この後どうする?せっかくだしお前らの短剣の練習でもするか?」
アスト「うーん…せっかくだしそうしようかな。」
シュート「俺もそうします!」
ユキト「よっしゃ!じゃあさっそく行くか!」
僕たちは学園の訓練所に向かった。近術戦は苦手だし、ここでしっかり覚えたい。今後の役に立つのは間違いないし。
ユキト「まずは構え方から始めるか。剣と短剣だと使い方も違うし、1人ずつ教えるな。…ってん?誰かいるな?」
僕も訓練所の中を覗いてみる。すると予想外なことに、訓練所には既に先客がいた。しかも、その人物は先ほど出会った人物だ。
アスト「えっ…あれって…。」
ユキト「アスト知ってるのか?」
シュート「あっ…!ら、ライキ!」
そこには剣を2つ持って、訓練用人形を相手に、特訓をしているライキさんがいた。見ていると、剣術の練習をしていたようだ。
スパッ!
アスト(は、早い!?)
ライキさんが剣を構えたと思ったら、すごい速さで剣を降り、あっという間に真っ二つに切っていた。
ユキト「あ、あいつ…。」
ユキトも驚いたように彼を見ていた。
ライキ「シュート?それに…アスト君じゃないか。」
こちらに気づくと、剣を鞘にしまって近づいてきた。相変わらず冷徹っぽい顔をしている。そのせいかどうしても緊張感がでてしまう。
ライキ「お前…どうしてここに…。」
シュート「いやー…俺もちょっと練習を…。」
ユキト「お前すげぇな!」
すると、横から見ていたユキトがいきなり大声をだした。
ライキ「…は?」
ユキト「あそこまで早い剣術は初めて見たぜ!しかもお前双剣使いなのか!?」
ライキ「あ、あぁ…。」
ユキトの目はびっくりするほどキラキラしていて、その目にライキさんは戸惑っている感じだった。
ユキト「なぁ!俺と戦ってくれよ!俺双剣使いのやつとはあんま戦ったことないんだよ!」
そう言いながらユキトは剣を取り出す。
アスト「ちょ…ちょっとユキト。ライキさん困ってるよ…。」
ユキト「あっ…わりぃ、ついテンション上がっちまって…。」
ライキ「いや…大丈夫だ、ほらこいよ。」
ユキト「えっ!良いのか!?」
ライキ「あぁ、相手になってやる。」
ユキト「よっしゃあ!」
意外とライキさんは乗り気で、2人は訓練所の中央へ向かっていった。
アスト「だ、大丈夫かな…ユキト、ちゃんと手加減するかな…?」
僕はユキトの強さを知っている。だからこそ、相手を怪我させるのではないかと心配になっていた。
シュート「手加減はできないと思いますよ。」
アスト「えっ?」
シュート「俺はライキの強さを知っているんです。どっちが勝つかは分からないですけど、でもライキは本当に強いですよ。」
アスト「そ、そんなに?僕はユキト以外に剣術がすごくできる人を見たことが無いから…。」
本当はムースタン国の騎士団団長であるレインさんとかすごく剣が上手いのだが、国を出てからはユキト以外に見たことがないのは事実なので、今のところユキトがすごいと思っている。
シュート「確かにユキトさんは他の人と比べたら飛び抜けて強いです。でもそれは…ライキも同じなんですよ。」
確かに剣を振る速度はすごく早かったが、それ以外にも強いところがあるということなのだろう。
ユキト「よーし!さっそくやろうぜ!」
すると、奥からユキトの元気な声が聞こえてきた。
ライキ「分かった。」
ユキトとライキさんは持っていた剣を構えた。
ユキト「じゃあアスト!始めって言ってくれ!そのタイミングで始めるからさ!」
アスト「分かった。それじゃあ…始め!」
僕の掛け声と同時に2人は走り出した。そして、僕はこの戦いでライキさんの実力を知ることとなる。
カキーン!
ユキト「っ早!?」
アスト(ホントに早い!?)
ライキさんはとんでもないスピードで距離を詰めよったと思ったら、既にユキトに向かって剣を降っていた。その速さはまるで稲妻のようだった。
キーン!カキーン!
ユキト「ぐ…っ!」
さすがのユキトでも防御をするので精一杯の様子で、なかなか攻撃にまわることができなかった。
アスト(す、すごい…あのユキトが押されてる!?)
アスト「ライキさんの剣だけじゃなくて、動きも目で追うのでやっとなんだけど…。」
シュート「俺もですよ。あの剣の降る早さに加えて、移動もすごく早い。さらに双剣なのでホントに隙がないんですよ。」
アスト「片方の剣を防いでももう片方の剣がくる。そしてそれの繰り返し…うわぁ…ホントに隙がない…。ライキさんが強いって言ってた理由が分かったよ。でも…あれだと…。」
シュート「あれだと?」
アスト「うーん…まだ分からないから黙っておくよ。」
シュート「えぇ?そこまで言ったら言ってくださいよ。」
アスト「いや…ライキさんはずっと攻めてるのに対してユキトは守ってるだけでしょ?あれだと体力の消耗的にライキさんが不利になるなぁ…って。」
シュート「あっ…確かに。ライキはずっと剣を振って動いているので、体力がどんどんなくなりますね。」
アスト「うん、でもユキトも油断したら一気に決められるだろうから集中力を使うだろうし、これは体力と精神の戦いになりそうかな?」
2人の戦いは、僕の言った通りの展開になった。ユキトは攻撃できないことが分かると守備に徹するようになった。それに気づいたライキさんは正面以外からも攻めようとするが、ユキトは剣を上手く使って何とか耐えていた。しかし、ライキさんもだんだんと息が上がってきて、ユキトもそろそろ集中力が切れてきたのか、剣で上手く弾くことができなくなってきて、バランスが崩れそうになっている。
アスト(すごい戦い…どっちが勝つんだろう?)




