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第十一話 合鍵

朝、目覚めるとトオルはもう家にはいなかった。


どうやらもう仕事に行ったようだ。


リビングの机の上に置き手紙と朝ごはんが置かれている。


手紙の内容だが、


「仕事に行ってくる。21時頃には帰って来れると思う。昼ごはんは適当にあるもので済ませてくれ。外出は常識を覚えるまで控えた方がいいとは思うが、近場なら散歩でもするといい。車には気をつけるように。赤は止まれ!青は進んでいい!だからな!信号機をちゃんと見るように!…いろいろと大変だと思うが、頑張れよ!じゅな!」


と書かれていた。


"シンゴウキ"は教えてもらっていたので理解しているし、そもそも、こっちに来た日に、いろいろ走り回って、街を歩いている人が止まるタイミングや進むタイミング、クルマのタイミングもなんとなく分かっている。


「…とりあえずご飯食べたら、着替えて…スマホでもいじろっと。」


私は焼けたパンを食べようと、お皿に手を伸ばした。


するとお皿の近くに何やら光るものがあることに気付く。


「…あっ、鍵。」


トオルは家の予備の鍵によく分からないキャラクターのキーホルダーを付けて机の上に置いていた。


合鍵である。


こっちの世界も泥棒はいるらしく、鍵はちゃんとかけるようにとトオルから昨夜言われていたことを思い出す。


それに、トオルの住む家は"オートロックシキマンション"というやつらしく、エントランスにも鍵が必要なので、外出するなら必要というわけだ。


さて、パンを食べ終わった後は、食器を洗って、部屋に戻る。


私の枕の横には、昨日ゲーセンで手に入れた猫のぬいぐるみを置いている。


私はベッドに腰掛けて、ぬいぐるみを膝の上に乗せながら、スマホを触ることにした。


こう見えても私は一級魔術師だ。


理解力はある方だと自負しているし探究心もある。


昨日、少しやり方をトオルから晩御飯前に教えてもらっていたので、なんとなくインターネットの見方は分かっているし、操作方法も学んだので、インターネットで調べ物…勉強をたくさんしようと思う!

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