俺のギルド長としての仕事は覗きがメインである!
新作でーす
はぁはぁはぁはぁ。
俺はギルドの事務室にある、職人に極秘で作らせた小窓から、女冒険者や受付嬢のお着替えシーンを、これでもかというほど眺めていた。
スルッと落ちる黒色のパンツに手触りの良さそうな赤色のブラ。
実にエロティックである。興奮しないはずもなく俺の火山は今にも噴火しそうだった。
ドンッ!
そんな時、突然大きな揺れがギルド全体、いや国全体を襲った。
むむ?俺の火山が噴火したのかと焦ったがそうではなかった。一安心である。
それにしても大きい揺れだな、ダンジョンでも新しく出来たか、龍でも攻めてきたか?
そこまで考えるが。俺は眺めるのを中断する事はなかった。
する事はなかったのだが、お着替え中の女冒険者の方々が目にも止まらぬ速さで着替え、脱衣所から出て行った。
もうちょい眺めたかったのに!
だが、別の良いものも見れた。女冒険者の方々は揺れが発生する前は楽しそうに談笑していたのだが、流石はプロ。
緊急事態にはしっかり迅速に対応ができている、それでこそ俺のギルドに所属している冒険者だ!
おっと、俺の自己紹介がまだだったか。
初めまして、俺の名前はヘンデルっていうんだが、一応このギルドのマスターをやっている。
え?こんな変態に務まるかって?安心してくれ、これでも世間からは拳の神なんて言われてるんだぜ!
昔は山を拳で粉々にしたり、海に大きな穴を開けたこともある。一見字面だけを見れば最強で無敵に見えるかもしれない。
だが、こんな俺でもピンチはあったんだぜ。いつだったか邪神群が攻めてきた時だ。
あれは、死ぬかと思ったぜ。超巨大な隕石が何百個も投げ飛ばされたり、とんでもない熱量の攻撃が飛んできたりと死を覚悟したな!
だが、俺の発する闘気で何とかなったぜ!闘気最強!
ハハハハハッーーーーー
・・・おっと、不味い。昔を懐かしんでいるうちに外の異変の確認が遅れてしまった!そんな時
「ギルド長ーーーーー、対応お願いしまーす」
「任せとけーーーーー」
部下からの招集がかかってしまった。俺がかけないといけないのに、不甲斐ない上司ですまない!!!
ブォン!
俺は足に闘気を纏わせることによって、人外とも言える力を発揮する事が可能になった。そして闘気を利用し部下の下まで1秒もかからずに到着した。
到着したといっても、ギルドのロビーなので闘気を纏わせなくても余裕で早く着けるのは内緒だ。
「遅れてすまん!原因は何か分かったか?」
「ギルド長お疲れ様です、原因はスタンピードの発生による魔物達が暴れてまくっている影響だと考えられています」
「なるほど、スタンピードか・・・私が出よう。」
私はギルドメンバーの命を危険に晒したく無いので、自分で行くことにした。
周りの冒険者達からは安堵のため息を吐いている者が多い。それもそうだろう、スタンピードは数千、下手したら数万の魔物が襲ってくるのだ。
犠牲者無しで止める事は難しい上に、Sランクや極稀だが、EXランクの本物の化け物が混じっているため、かなりの冒険者が死んでしまう。
これを止めるには死を覚悟する必要があるのだ。普通なら。だが、ここには俺がいる!最強の俺が。
過去にもEXとは3回ほどやりあったが、なんとか3回とも制している。ちなみに邪神群もEXに分類されている。
「では行ってくる!お前たちはこの場所を守っておけ!」
俺はそう声をかけると足に闘気を纏い、スタンピードが発生したであろう場所に向かった。
闘気を纏って移動する際に誰かが「やったぜ!楽できるわぁ」といった気がしたのだが、気のせいだろう。
闘気を纏い移動する事数分、夥しい数の魔物達が視界に飛び込んできた。俺は空中に闘気で足場を作り、そこで敵を確認した。
ほとんどはゴブリンやオークの集団だが、ちらほらAランクやSランクの魔物も混じっているのが確認できた。
この数とウチのギルドメンバーがやり合えば、タダでは済まなかっただろう。俺は改めて1人で来た判断に感謝した。
俺はさっさと終わらせることにした。
拳に闘気を均等に纏わせ、円を描くように練っていく。体内から掌へ、そして思いっきり魔物たちに対して拳を振るった。
「ビッグバン!」
一瞬にして俺の視界は真っ赤に染まった。それから10秒ほど経ってようやく視界は元に戻った。
俺の拳によって、大地に大きなクレーターが出現した。
それだけに留まらず、木々はもげ、山々に穴が開き、果てには、近くにあった大きな積乱雲を穿ち、ポカッと巨大な穴が空いている。
やべー、やりすぎた。戦闘時はどうにも興奮して火力の加減が下手になる、悪い癖だ。
その時、上からとんでもない空気の圧が俺のにのし掛かった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
俺は急いで身体全体に闘気を巡らせ防御しつつ、その攻撃を星に当たらないように宇宙へ逸らした。
俺は、防御もしたのだが、それでも威力は強く、俺は地面に激突してしまった。
俺は急いで身体を起こし迎撃態勢を整えた。攻撃された方向を目に闘気を纏わせてみる。すると驚くべき事に星より大きな龍がこちらを睨んでいるではないか。
俺は覚悟を決め、戦いを挑もうとしたのだが、彼方はやる気が失せたのか、宇宙にワームホールに似た何かを作り去っていった。
正直、やり合ったら太陽系がぶっ飛びそうだったので助かった。
なにはともあれ、スタンピードは潰したので俺はこの場を去りギルドに直行した。
ギルドに戻ってからは宴会騒ぎであった。「流石ギルド長!」 「やると思ってたぜ!」 「さすが小窓で覗いてる男だ。」
俺は、こいつらの楽しそうな顔が見れてとても嬉しかった。
だが。最後の奴だけは俺の秘密を知っているぽいので少しオ・ハ・ナ・シする必要があるな。
え?俺の覗きは皆んな知っている??なんだよー、それなら堂々と見ることにするわ!
「ダメです!」おっと断られてしまった。
だが、これからも開き直って見てやるぜ!
俺のギルド長としての仕事は覗きがメインである。
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