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毎日ほのぼの。  作者: 愛森とき
8/15

ほのぼの(8)

2019年11月4日(月)


妊婦 槙村(まきむら)こずえの今日のほのぼの。


初めての妊娠にこずえ本人よりも

こずえや夫 (たかし)の両親の方が

ワクワク、ソワソワしているように感じられた。


こずえの母 幸枝(ゆきえ)

性別がわかる前に、女の子が生まれる夢を見たと

言っていたが、それは正夢になった。

幸枝は喜んで、名前まで勝手に考え始めた。

今の所の幸枝の候補は、志織(しおり)彩香(あやか)

なかなか悪くないとこずえは思っていた。


こずえの父 与志雄(よしお)

わざわざビデオカメラを買ったらしく

こずえが里帰りで戻って来るのを

心待ちにしているようだった。


敬の父 (はじめ)

小学生を相手に習字の先生をしているだけあって

物凄く達筆だった。

子どもの名前が決まったらすぐに書けるよう

展覧会用の大きな書道紙を

張り切って準備していると敬に聞いた。

家に飾るつもりなのだろうか。


敬の母 紅美子(くみこ)

裁縫や編み物がとても好きでしかも上手くて

妊娠を伝えて以降、色々と作り初めていると

これも敬に聞いた。有り難い事だ。


来年の春には生まれて来る予定だ。


生まれて来たらどんな騒ぎになるのかと

想像したらほのぼのとした気持ちになった。


奪い合うように抱っこする幸枝と紅美子の姿。

書き上げた作品を披露する元と

それをビデオカメラで撮影する与志雄の姿。

そんな両家の両親を見て

こずえと敬が顔を見合わせ困り顔をする姿。


想像するに容易(たやす)かった。


きっと皆でうるさくするけどごめんね、

そう子どもに語りかけるように言って

さすさすとお腹を撫でた。


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