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９．酔いどれ軍団、喫煙ブースを占拠する
「そういうのがあるなら、立ち食い蕎麦なんか食って来なければよかった」
川島が指をくわえて稲荷寿司を見つめた。
「誰が幹事やってると思ってるんですか！」
日下部がどや顔で言い放った。
列車は新横浜に停車した。
「ここから乗ればもう少し寝てられたけどな」
横浜に住む井川が言った。
「出発時に全員の顔が揃ってないのは幹事としては不安なので」
「まあ、しょうがない。それより一服に行くべ」
井川が席を立つと他のメンバーも後に続いた。
井川、日下部、小暮、佐東、そして仙台支店の柿沢。喫煙ブースは酔いどれ軍団の面々でいっぱいになった。
仙台支店の柿沢と友井は金曜日に東京で一泊しての参加だった。
列車はあっという間に名古屋に着いた。
