44/51
44.たこ焼きは熱かった
参拝を終えた一行は各々バスに戻る。喫煙組は喫煙所でたむろする。そこへ四宮がたこ焼きを買ってやってきた。
「一つどうですか? 旨いですよ」
名取がすぐに食いつく。
「熱ち!」
口に入れたたこ焼きをすぐに吐き出す。
「意地きたねぇからだよ」
井川が怒鳴る。地面に落ちたたこ焼きを恨めしそうに見つめる名取。
バスは名古屋駅に到着。ここでガイドと運転士とはお別れだ。
「お世話になりました」
「また来てくださいね」
一行はバスを降りて駅へと歩く。
「さて、昼飯はどうしようか…」
「弁当でいいよ」
浦田がそう言うと、みんなも頷いた。日下部は帰りの乗車券を配って、それぞれホームで待ち合わせすることにした。
「じゃあ、あとは各々自由行動で」




