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39.1日目終了
「お前ら先に帰っていいぞ」
すでに空が明るくなってきたころに井川が突然そう言った。どういうことなのかは聞くまでもない。日下部たちは井川を残して店を出た。
ホテルに戻ると、部屋の前で名取がうずくまるようにして眠っていた。
「お前、何やってるんだ?」
日下部が声を掛けると、目を覚ました名取が泣き出した。
「ごめんなさい。僕が悪かったです。どうか部屋に入れてください」
仕方なく、名取を部屋に入れた。
「あの…。僕も部屋に入れないんですけど」
岡本も申し訳なさそうにつぶやく。
「そっか、岡本さんは災難だったね」
5組しかない布団をやりくりして6人は床に就いた。
こうして、酔いどれ軍団の長い一日がようやく終わろうとしていた。




