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32.社長、カラオケ歌う
浦田の順番になった。曲が流れる。
「ちょっと待った! 間違えた」
同じタイトルの違う曲を間違えて入れたようだ。入れ直す。
「そう!これ」
歌い始める。音程が合わない。
「ちょっと待った! 声が出ねえ。違う曲にする」
「何歌ったって一緒じゃねえのか?」
井川がからかう。結局選び直した曲もうまく歌えず、リタイヤした浦田。
「お前、代わりに歌って来い」
今日子にお鉢が回って来た。
「私カラオケアレルギーなんですよ」
「なんじゃそりゃ?」
「じゃあ、日下部、お前が歌え」
「日下部さんお願いします」
今日子が目を潤ませて頼む。
「まあ。いっか…」
覚悟を決めたところに仲居さんがやって来た。
「そろそろお時間なのでこれで終わりにしてください」




