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１４．ふわふわのうどん
溜り醤油に出汁を合わせた濃いつゆに絡めた極太麺を口に運ぶ。柔らかいと言うより、ふわふわした食感が何とも言えない。味もシンプルで美味しい。
「これ美味いなあ」
日下部は思わず口に出す。
「そうだろう！」
まるで自分が褒められたかのように井川が得意げに言う。井川は以前にも伊勢神宮に訪れており、その時にこのうどんを食べたのだと言う。
「じゃあ、ここでお土産買っていこう」
浦田はこの店の伊勢うどんをお土産で購入した。
おかげ横丁に入って来た他のメンバーも日下部たちを見付けると次々に合流して来た。こういう時に幹事の日下部と一緒に居れば支払いは日下部がする。自分の懐を痛めずに済む。そのために費用を日下部は用意している。
