ダラダラっと第一回!
どうしても書きたくなったので…(汗
他の作品に影響は出さない予定です。え?信用出来ない?・・・ですよね(滝汗
僕の名前は、住谷永久しがない中学2年男子だ。何も打ち込むこともなく、毎日をダラダラ過ごしている。流れに身を任せるって素晴らしい事だと思わないか?人は、母なる海から生まれたという。つまり…海に漂うが如くただただ流されて生きる毎日…うん、これが正しい生き方なのだ♪
何の話をしてるのかって?実は…そろそろ親が、高校に進学するのか、就職するのか決めろと言うのだよ。困ったものだよね?まだ中学2年の子供に何を要求しているのかと問いたい。
え?普通の事だって?その普通は、どこの普通だい?僕の持論では、その普通とやらは当てはまらないのさ!従って…3年の追い込まれるまではこのだらだら生活を止めるわけにはいかない!これは、決定事項なのだ!!
従って僕の今日の予定は決まった!授業をひたすら聞き流し、放課後は真っ直ぐに家に帰ってダラダラ何もせずに過ごし、夕食後も眠くなるまでだらだら過ごすだらだら三昧!これは素晴らしい!よし、今日も幸せな一日になりそうだ♪
しかし、世の中と言うのは理不尽で出来ている。実際に放課後になってさあ!帰ってダラダラするぞ!って時に、僕は声を掛けられた。そして、断り切れずに現在…
「住谷、そっち抑えててくれ」
「おっけ」
そう答えて板の端を抑える僕。具体的な説明をすると、文化祭の準備を手伝っております…。誰だ!?在り来たりな喫茶店風な催しを押したのは!?あ、僕もそれに入れたな…
放課後の作業はもちろん、強制ではないが…何も用事がない帰宅部だと知れ渡ってる都合…サボり続けるのは厳しく…。しかも、こう見えて僕は他人からのお願いに弱いのだ。つまり…これからしばらくは、こんな放課後になりそうだと言う事…僕のダラダラ時間がぁ!?
そんな悲観的な思考で作業を手伝っていた時、不意に教室…いや、校舎全体が揺れるような衝撃を受けた!?
みんなが、地震だ何だと騒ぐ中…僕は、何か違和感を感じた。何故か?それは…こんなに揺れているはずなのに、気分が悪くならないからだった。こう見えて、乗り物には弱い僕だ。もし、この規模の揺れに遭遇して揺れを体感したら気持ち悪くてこんな思考など出来ないはずだ。
つまり…どういう事?揺れているけど気持ち悪くならない?揺れているように見えるけど、揺れていないって事?・・・ダメだ、分からないや…
そんな思考を投げた瞬間、今度はエレベーターが止まった時のような急な浮遊感を受けたと思った次の瞬間…僕は意識を失っていた…
「いい加減に起きてくれませんか?貴方が最後ですよ?」
「ん?…あれ!?ここは何処だ!?」
気が付けば僕は、見知らぬ真っ白な空間にいた。一面真っ白…何だ?ここは…
「ここはまあ…転移前の仮の止まり木と言う所でしょうかね?」
「…貴女は誰ですか?」
聞きたいことは無数にあるけど、答えが返って来るであろう質問をする事にした。
「私は…まあ、この空間の管理人みたいなものです。簡単に説明すると、世界同士の干渉に巻き込まれ…貴方たちは、魂が狭間に落ちる寸前だったのでこの空間に引き入れました。言っていることが分かり辛いと思うので、簡単に言うと、世界同士のケンカに巻き込まれて死んだと言ったところですかね?」
「世界同士のケンカ?巻き込まれて死んだ?・・・と言う事は、ここは死後の世界?」
「違いますよ。しかし、元の世界には戻れません。向こうでは…すでに、貴方たちは死んだことになっているでしょうからね。世界同士の干渉で現れる、この狭間に飲み込まれると…その中では時間も奪われます。つまり…貴方のいた世界では、すでに何年…いえ、下手をしたら何千年も過ぎているでしょう」
「ええっ!?・・・知り合いはもうすでにいない…と言うより、人類がまだ生存しているのかすら不明ってところだよ、そんなに経ってたら…」
「ですので、特別処置として別世界にそのままご招待!しかも、ランダムで人生を有意義に過ごせる可能性を秘めたスキルを3つもプレゼント!どうです?凄い特典だと思いません?」
「いえ、一気に胡散臭くなったので辞退したいです…」
「フレンドリーに接しようとしたのが裏目に出たのね!?でも、よく考えて?ここには何もないし…ずっとここにいられるわけじゃないのですよ?それなら、スキルを貰って異世界に行って楽しもうと思いませんか?」
「思わないですね。・・・出来る事なら、ここでダラダラしたい…」
「何なの?この子…こんな子初めてよ…。でも、残念ながらここには長く居られないのですよ?」
「じゃあ、居られる限界までダラダラさせてください」
「あのね?次にこの空間に他の魂たちがやって来たら、その衝撃で貴方ははじき出されてしまうのですよ?しかも、はじき出される先は何処か分からない…下手をしたら、滅ぶ寸前の世界に飛ばさるかもしれないのですよ?」
「なるほど。それならそれを受け入れるので、はじき出されるまでダラダラさせてください」
「本当に何なの?この子…?ええと、永久君でいいのですよね?・・・もう、言葉使いもやめる。バカらしくなった…。永久君?君は何かやりたい事とかなかったの?まだ10数年しか生きてないのよね?」
「一日中ダラダラしたかった…いえ、一年中ダラダラして過ごしたかったです」
「どれだけダラダラしたいのよ!?その若さで何でダラダラすることに命を張ってるのよ!?」
「ダラダラするのに年齢何て関係ありません!ダラダラするのは、言わば人の真理なのです!!」
「その真理には異を唱えたいけど…このまま君のペースに巻き込まれると話が進まないのは分かったわ。でも、考えてみて?スキルを手に入れたら、貴方が今後ダラダラ生活出来る手助けになるかもしれないのよ?」
「どれだけスキルとやらがあるのか知りませんが、きっと確率が低いに決まってるので遠慮します。さっさと諦めて、僕をダラダラさせてください」
「意地でも居座る気なのね…でも、ほら…他の難しい事ならいざ知らす、ダラダラするためなら様々なスキルが役に立つと思うの。だから、外れ何て引かないと思わない?」
「ダラダラするのをバカにしないで下さい!心配事があったりしたら、それだけで無駄な思考に捕らわれてダラダラ出来なくなるんですよ!!」
「ごめんなさい…。って、飲まれてどうするのよ!・・・そうよ、君もずっとダラダラしたら…それが当たり前になってしまうんじゃない?それって、本当にダラダラしていると言えるのかしら?」
「どういう事?」
「ええとつまり、ダラダラすることが当たり前になったら、それは普通に生活してるのと変わらなくなるんじゃないかな?と思ったの」
「確かに…一理あるかもしれない」
「あるのね…。それにほら、努力してダラダラする時間を得た方が、より幸せにダラダラ出来るんじゃない?幸せなダラダラ時間を手に入れるためのスパイスとして、異世界に行ってスキルで幸せを手に入れるのよ!!」
「確かにそうだ…僕は、ダラダラする事のみに捕らわれ…その本当の意味を見失いかけていた!!意味もなくダラダラ過ごしてしまったら、普通に生きるのと変わらないじゃないか!?色々な出来事に出会いそれでも、ダラダラが最高!と思える濃い人生の上にこそ、ダラダラの極みがある!ありがとう、お姉さん。僕は本当の意味でダラダラを極める事が出来そうです!!」
「そ、そう…良かったわね…かなり適当な事を言ったから少し罪悪感が…」
「何か言いましたか?」
「な、何も言ってないわ!それじゃあ、スキルを与えても良いかしら?スキルを与えたら、もう貴方の異世界行きは確定してしまうけど?」
「・・・少しだけダラダラする時間を貰っても良いですか?」
「良くないわ!君の場合は、ダラダラしてる間に決意が鈍りそうだもの!!」
「確かに…あり得る…」
「自分で納得しないで!?じゃあ、スキルを与えますからね!!」
「あ、はい」
ここの管理人?のお姉さん…見た目はとても綺麗な人だけど…まあ、僕には関係ないな。ダラダラの道には女の人何て面倒なだけです。冷めてる?そんな事ないよ?
とにかく、その名も知らないお姉さんが何やらブツブツ口ずさんだ後、僕に何かを飛ばす仕草をしたかと思ったら自分の身体が光り出した!?
「わわ!?ナニコレ!?」
「それはスキルを得るために私の力を受け入れている証です。これから貴方はランダムで3つのスキルを得る事が出来るでしょう」
「何でランダムなんですか?今更ですが…」
「要望を聞いていたらきりがないのと、公正を期すためですね」
「分かるような?分からないような?」
「とにかく、貴方はスキルを3つ得て異世界に向かう事になります。どうか頑張って下さいね」
「…自分で自分の得たスキルって分かるんですか?」
「分かりません。それも公正を期すための…え!?」
「どうしたんですか?」
「・・・信じられない…。本当はこんな干渉をするなんてダメなんだけど…これは余りにも…」
「なになに!?何ですか!?そんな不安になる事ばかり言わないで下さい!?」
「ええと、永久君?本来なら、こんなことを言うのもいけないんだけど…」
「そこまで言ってやっぱりやめるとかなしですよ?何ですか?」
「その…とてもいいにくいけど、どうしようもなく酷いスキルが3つ付いたの…君に…」
「え?酷いスキル?それって…生きていくのも困難なやつですか?」
「そうね…正直、こんなの3つだとない方がマシなくらいよ…。いえ、一つでもあったら生きていくのが難しいかも…」
「あの…やり直しとか、消すことは…?」
「出来ないのよ…。本来なら、こんな話もせずに異世界に行ってもらうんだけど…これは余りにもだから話しているのよ」
「では、せめてダラダラさせてください!」
「スキルを受け取った時点で君の異世界への転送処理が終わっているから…もうあまり時間も…」
「そんな!?これから先、ダラダラ出来ない事が確定した人生なんて耐えられません!!」
「・・・生きるのも難しいと言ってるのに、ある意味強い子ね…。仕方ないわ、面白い子だし…本当に特別だからね?」
そう言って、お姉さんは僕にまた手を向けて何やらブツブツ…もしかして、スキルを変えてくれるの!?期待通りに?また身体が光り出した!
「収まった。これって、もしかして!?」
「残念ながら、スキルが変わったわけじゃないわよ?そんな事出来ないもの…無理に、固定されたスキルを魂からはがそうとしたら消滅してしまうわ」
「じゃあ、何をしたんですか?・・・あれ?そう言えば、何か声が高くなったような…?」
「それは気のせいではないわよ?だって…貴方を美少女にしてあげたんだから!!」
「何だってー!?って、何でそんなことをしたんですか!?」
「だって、君のスキルを考えたら…どう考えても一人じゃ生きていけないもの。だから、見た目を可愛くしておバカな男に頑張ってもらう作戦しかないのよ!」
「・・・お姉さん、何か男に恨みでもあるんですか?」
「こんなところにいる私にそれを聞いちゃうの?」
「いえ…何かすみません…」
今、言葉の端々に殺気を感じた気がしたよ…
「あ、時間みたいね?それじゃあ、楽しい異世界ライフを!グッドラック♪」
「え!?この姿だと余計なトラブルに巻き込まれるだけな気がします!せめて元に戻して!?」
と、言ったつもりだけど…気が付けば僕は異世界に降り立っていたのだった…
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この作品は毎日更新を目標にしているので、前後書きは極力しないようにする予定です。後、各話のタイトルも…。そう言う事なので、最初にこれだけ…主人公が無茶苦茶しても怒らないであげて下さい(笑
一応、更新予定時間は21~0時の間が多いと思います。ただ、その日のノリ次第になるかと…毎日更新出来るように応援頂けると作者が喜びます!では、次は何かあった時にまた!!(縁起悪くないですよね?




