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カップ麺と呼ばれた男 ~とある能力者の成長物語~  作者: 岡部雷
どんな人にも、認めたくない事実がある。
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第7話 子どもには変な名前は付けない方がいい。

「えー、渡辺先生は、一身上の都合により、この度教職を離れることになりました。なので、小宮山がこのまま担任になりまーす」



ブーイングも、賞賛もない。


生徒にいきなり暴力をふるった先生がいなくなるのはいいことかもしれないが、生徒に興味がなさそうなこの人が担任でもなあ……。

一人の男子が手を挙げた。



「先生!」



彼は田部(たべ)。能力は《拡大》。



「今日から授業が始まるんですよね? どんな戦闘訓練をするんですか!?」



この学校の出身者のほとんどは、軍やら警察やらの武闘系国家公務員に就職している。

それの下地を作るのだから、よほどキツイトレーニングとかあるんだろうな。


しかし小宮山は、鼻で笑う。



「アホか? ドンパチやりたいならさっさと中退して、警察なり軍なりに自分を売り込みに行きな」



小宮山の意外な返事に、クラスがざわめく。



「いきなり実戦なんて無理ですよ! だからここで鍛えるんでしょう!?」



田部がわめく。

かく言う俺も、そう思っていたから、面食らった部分はある。



「おい、田部。ちょっと俺の前に来い」



名指しされた彼は、おとなしく教壇の前に立った。





いきなりぶっ飛ばされた。




殴っていない。いや、触れてすらいない。

ただ睨み付けただけで、人が一人、教室の真後ろまで吹っ飛んだ。

誰かの掠れた声が聞こえる。



「な、なにを……」


「いいか? これでも今は手加減した。手加減してこれなんだよ」



クラスが静まり返る。



「どうあがいても俺らは人間だ。まともに食らって生きてる方がおかしいんだよ」



返事はない。気絶しているだけならいいが、怪我していないか心配になる。



「チッ、面倒だな」



小宮山は田部を担ぎ上げると、



「いいか? 俺らの能力ってのは簡単に人を殺せるんだ。今のおまえらは、道路走ってる車よりも危ない存在だってことを忘れるな」



それだけ言い残すと、そのまま保健室に運んで行った。



◆◆◆



最初の授業は、体育館での能力訓練。

担当するのは、隣のクラスの担任だった。

ちなみにこの授業は、2クラス合同である。


「2組の人は初めまして。わたしがこの教科を担当する、花田(はなだ)香織(かおり)です」



名は体を表すと言うが、本当にこの人からはなんだかいい匂いがする。

決して変態的な意味はない。



「まず、能力を制御できる範囲で使ってください」



それぞれが距離を取って、自分の能力を使いだす。



野球ボールのような火を出す人、手の周りにうっすら霜が張った人。

重いベンチプレスを片手で持ち上げる人、踏ん張ってボールペンを浮かせる人。

五分も経たないうちに集合の合図が出た。



「大体、分かりました。では今から名前を呼ばれた人は、わたしと一緒に来てください。それ以外の人は、この後からは小宮山先生が指導してくれます」



隣のクラスの数名が呼ばれた。

次に。



「では、1年2組、西山美咲さん」



名前を呼ばれた彼女は、黙って先生のもとに歩く。

隣の男子、大山(おおやま)



「あれ、優秀な生徒ってことかな」


「そうかな。だとしたら、向こうのクラス優秀な人多くない?」


「きっとそうなんだよ。バランス悪いなあ」



二人で笑っていると、



「榎本優哉くん」



おかしい。俺の評価はDだったぞ?







ちょっと短いかな?


明日は昼12時過ぎに投稿します!



毎日投稿します!


面白いと思ったり、気になるなぁと思ってもらえたら、こちらのモチベーションのためと思って、ブクマ登録や評価を、よろしくお願いします!

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