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カップ麺と呼ばれた男 ~とある能力者の成長物語~  作者: 岡部雷
楽観視しやすい人は、上のポジションにいたらまずい。 (学校襲撃編)
39/60

第38話 予想外 あまりに増えて 想定内

珍しい時間に投稿。

――二瓶の身内に、その能力者がいるらしい。前に聞いたことがあるそうだ。



なんだその展開。



「それで、なんで二瓶さんの兄が容疑者になるんだよ? 身内だろ? しかも軍の家系だろ。下手に犯罪を犯したら、軍からは追放だし、そういうのにはシビアだと思うんだけど」


――正確に言うと、義理の兄だな。あいつの姉が家を飛び出して結婚した相手らしい。


「なんで軍人の娘がテロリストに嫁入りしてんだよ……」



真実はどうせ本人たちしか知らないことだが。



「で、おまえはどうしたいんだ?」


――いや、おまえが一番近くで見てたから、何か知らないか聞いてくれって。


「それだったら伊藤に聞けよ。俺の上の階だから、あいつの方がよく見てると思う」


――そうか、ありがとう。気をつけろよ。


「互いにな」



しばらく考えて、俺はある予想に辿り着いた。



◆◆◆



――辺見祐一郎(ゆうちいろう)? うん、いるよ。あそこに。


「谷地さん、あの会社、まさか本気でテロ起こすつもりはありませんよね?」



小宮山は人気のない場所で、本来の職場の上司に連絡する。



――どうしたの? 何かあった?


「実は今日、生徒が襲撃に遭いまして。未遂では終わったんですが、相手がどう見ても《分子運動抑制》の能力者でして」


――なるほど。あれは使い手が少ないから、絞り込みが簡単って言いたげね。


「ええ。一応候補は数名いるんですが、軍が目を付けているのは二人。そのうち一人が、辺見さんなんです」


――もう一人は?


「襲撃された生徒の義理の兄にあたる人物です。とは言っても、軍人ではないです。ただ、近しい人間って理由で疑われてるみたいですけど」


――ふうん。まあ、安心していいよ。辺見くんなら、数日前から泊まり込みでうちに来てもらってるの。その生徒が襲われたのはいつ?


「昨日のお昼頃です。生徒に弁当配り終わった辺りなんで、多分12時前くらい」


――じゃあ大丈夫。その時間なら、バリバリ働いてもらってたから。



上司の自信満々の返事に、小宮山は安堵する。



「何やってもらったんですか?」


――ん? 暑かったから、人間エアコン。液体窒素作ってぶちまけたときは、逆に寒いくらいだったわー。



見事なまでに予想通りだった。



◆◆◆



――なんだよう、さっきはそっちから切ったくせによお。


「今そんなこと言ってる場合じゃねえ。時間がないんだ!」



真田からの電話を切った直後、伊藤にリコールした。



――どういうこった?


「とりあえず、おまえがさっき言いかけた気になることを聞かせろ!」


――え、『なんで二瓶を凍らせなかったか』ってことか?


「ああ、やっぱりそうか!」


――え、どうしたんだ?



俺はすぐさまクラスのグループ電話のボタンを押す。



◆◆◆



「チッ……!」



小宮山は再び現れた敵に苦戦していた。

いくら斥力で飛ばしても、しっかりと受け身を取られてしまうのだ。



数分前、警護しているはずの病室から、ガラスが割れる音が鳴り響いた。

中に入ると、昨日逃げた襲撃犯が、再び姿を現していた。



「ど、どうやって入ったんだ!?」



同僚が慌てふためいているが、今はそれを気にする余裕もない。

やはり狙いは彼女か。確かに、あの能力はかなり戦闘に適した能力だ。彼女の意思がなくとも、もしあの能力者が敵サイドにいれば、問題はないのだから。

それに、軍人の娘という立場もやはり魅力的に映るのだろう。人質としてさらえば、軍のプライドはへし折られる。


小宮山は相手を睨む。当然相手は吹っ飛んだが、昨日とは勝手が違った。


対策を練るのが早すぎる。

飛んだ相手は、見事な受け身を取った。

直後に、足元が白く染まる。



「クソッ!」



近づけないが、それでは二瓶から離れてしまう。

彼女はまだ意識が回復していない。

何度か斥力を発動するが、しっかりと受け身を取られてしまう。試合だったら完全に負けだが、この状態では勝ち続けているようなものだ。



「どわっ!」



再び白いエリアが広がる。

どんどん二瓶のいる部屋から離されていく。





そこに。




「先生……?」



部屋から、彼女が出てきた。



「二瓶! 中にいろ!」



そう、言ったつもりだった。

が、次の瞬間。



「ガハッ……!?」



天地がひっくり返った。いや。




ぶっ飛ばされた。

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