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崩壊
目が覚めると、体が少し冷えていることに気が付いた。映画の途中でどうやら眠ってしまったらしい。時計の針はもう深夜0時に差し掛かろうとしている。俺の体は、何となくだが少し重く感じた。
喉が乾いた、だが、体は少しずつ重く鉛のようになっていく。するとどうだろうどんどん俺の体は頭痛と吐き気が催し、体調が悪くなっていく。だめだ。早く薬を打たないと。俺はあらかじめこのような事態になってもいいように薬を部屋のあらゆる場所に置いている。だがタイミングが悪かったようで俺の近くには今、手元に薬を置いていなかった。少し動けば手に届くのに体が動かない。いよいよタイムリミットが近づいてきた。めまいが起こり、視界がどんどん狭くなってくるこのまま死ぬのか?
俺は何も果たせず、ただ無能に死ぬのだろうか。少し悔しさがにじみ出たが体は動かない。これもあの時の副作用なのだろうか?
抵抗もできず俺の視界はただ暗くなっていった。