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タマシイ×ハンター  作者: 蛍火千歌
3/9

崩壊

「ただいま。」


そう言ってみたものも、返事はない。1人暮らしなのだから当たり前ではある。昔から1人でいることには慣れていたが、まさか高校生から1人暮らしをするとはな。


…とりあえず晩飯食うか。


さっきのスーパーでセールで買えた、鶏の唐揚げと昨日炊いた米が残っていたのでそれを温め、電気ポットでお湯を作り、パックに入った即席の味噌汁を作った。ちょうど米が温まったので次に唐揚げを温め、2分位でレンジが鳴り、俺は手際よく晩飯を準備する。

冷蔵庫から納豆を取り出し、交ぜてからご飯にかけた。この時点であることに気付く。


「野菜が全然ねぇな。」


しまった。俺としたことが野菜を買うのを忘れてた。冷蔵庫には何もない。しかし、今から野菜の為だけに買い物へ行くのは普通にめんどくさい。

その時、呼び出しフォンが鳴り、玄関を開けると大家が来た。何か用でもあるのだろうか。


こんなところで救いの神が舞い降りた。なんと大家が作りすぎたといって、ほうれん草のおひたしを持ってきてくれた。これは今日1日最大の幸運と言えるであろう。

そして、俺はいい気分のまま飯を食べ、シャワーを浴び。金曜日の映画を観ていた。

今日、放送している映画は洋画で俺と同じぐらいの少年が正体不明の正義のヒーローとして悪の組織と戦うというストーリーだ。俺はこの主人公の生きざまが少し好きだった。いくら戦う力があるとしても命懸けで見ず知らずの人を守っているのだから、少なくとも俺には到底できない。

でも、もし、俺にもそういう生き方ができるならばなってみたいと思う。カッコいい正義のヒーローに。

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