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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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31話

夏休み三日目、ファムの冒険者クエストデビューである。


なぜ三日目かといえば夏休み初日にきてトレーニング機器を使い倒した結果

見事に二日目は筋肉痛で倒れていたからである。

負荷がないみたいだからいくらでもできたと言われたのだが、負荷がないトレーニング機器なんてないだろ。


まあおかげで夏休み二日目にミュゼの部屋にボート漕ぎ機器は設置できました。

ついでにトレーニングメニューも作れたので良しとしましょう。



さてクエストの確認だ


Eクエスト

常時依頼

ゴブリン討伐 


Eクエスト

採収依頼

魔力草採収 10株以上


Fクエスト

採収依頼

ベスタ草  30株以上



Dクエスト

常時依頼

オーク討伐  


Eクエスト

コボルト討伐  

モシコ村近辺 



今あるのはこれくらい


「常時依頼はこの際だから全部取っていこうと思うんだよ。」


「このコボルト討伐ってどうして残っているのかしら?」


ファムが疑問を口にする。すると聞こえていたのか受付のダイアナさんが教えてくれる。


「距離的に少し遠いんですよ。二日半かかる割に街道途中に強力モンスターが出る森が近くにあるので報酬的に割に合わないんです」


なるほど、普段はもう一つ山を迂回して安全な街道を通ればいいのだろうけどそれゆえ辺鄙な場所なら魔物討伐などできる冒険者も通らないってことだな。


「じゃあこの依頼受けましょうか」


さっと依頼表を持っていくドロシー。こういう時の即決はさすがに慣れたものだ。


「依頼外の魔物でも掃討したら報酬は出るんですか?」


「いいえ、基本常時依頼以外は報酬は発生しません。但し魔物によっては素材になる場合がありますので買取はできることはあります。詳しくは資料室に一覧表がありますのでお持ちください。」


「じゃあこれで出発ね」


依頼処理を完了したドロシーがそういった


「あ、途中の森は虫系モンスターが多いですから毒消しを多く持って行ってくださいね」


そういうのは依頼出す前に行ってくれないと。ほら女子二人の顔色が青くなった。


************


足取りの重いドロシーたちを引き連れて旅の行程一日目

基本的に採収依頼もあるので三日かけていくことにした。

特に余裕のある一日目のうちに採収だけでも終わらせておいた方が後々楽になるからね。


出発前ファムには、収納はあるから任せて!と威張られましたが明らかにこちらの方が多いので文句を言われました。Nスキル収納だと大体1レベルごとに100キロくらい。ファムは3なので300キロ。

まあ軽トラ一台分くらいと思えば確かにすごいけど、こちらのほうはほぼ無限収納なので怒られました。


それでも彼女の装備と非常食はファムのほうに。あと女子的に入用なものもファムに持ってもらえるのはありがたいことです。

そろそろ13歳も中ごろになると第二次性徴が出てくるので男子的に困るんですよ。

まあ中身は年齢わからんけど達観してるところ見ておっさんぽいので、まだ中学生には手を出しませんけどね


そんなこんなで初日途中の森で採集を開始。

森に入って二人に見つからないように森の精霊(アルセイス)を召喚し

薬草の場所を念話で教えてもらうことにする。


今回は知らない森だったけど比較的簡単に採収は終わる。若干拍子抜けっぽいのだがそう思うのがフラグだったりするんだよね。


『主様、この先に魔物がいます。オークの集団のようですが、蛇の魔物(デッドパイソン)と交戦中のようです。』


「この先でオークと蛇が交戦中みたいだけどどうする?」


二人に尋ねる。ドロシーはどちらにしても倒さなきゃいけないなら、と前進の意向。ファムは嫌そうだがあえて反対はしなかった。

現代意識だと蛇でも確かに嫌なんだよね。でも冒険者としては避けて通れないとわかっているようだ


「ファム蛇がいやなら構わない。遠距離攻撃で仕留めてくれ。弓は使えるか?」


「う、うん。スキルはあるけど、弓って持ってきてないわよ」


「大丈夫、使える弓は用意できるから」


【召喚 月虹弓アルテミス】


「今回はこれ使ってくれればいいよ。これならデッドパイソン程度なら射抜けるだろう」


ファムは目を丸くしている。ドロシーはいつものことと分かっているので何も言わない。


「ラウル、いつもの剣貸して。」


ドロシーに催促されたのでいつも使っている[付喪神・剣]を貸してオークのほうに向かっていく。


近づいていくと、逃げてきたのだろうオーク数匹と鉢合わせする。

でも前もって索敵はできているのであっさり始末。


ファムとドロシーが各一匹。俺が三匹の分担である。素材とかあるのかもしれないけどとりあえず今は蛇のほうが先だ。


しかし、蛇に遭遇する前にどうやらオークは全滅したようだ。

おなかの大きな蛇が一匹木々のなぎ倒された場所に佇んでいる。

色的にはいわゆるマムシ的な斑点を持つ蛇柄。ただし大きさが半端でない胴の太さが牛ほどあるんだけど。

オークもたいがい大きいけどそれ以上だな。


「ファム、水魔法を矢に纏わせて射て。ドロシーは雷魔法で同じく先制。」


指示と同時に二人が動いてくれる。こちらも[妖刀・黒雷]を召喚し一気に切りかかる。

水と雷で一瞬ひるんでくれたようでその隙に顔を一刀唐竹割にする。

あれ?本当はそこまでスッパリいくつもりはなかったのに。

脳ミソまで致命傷になればと思ったんだが勢い余って首まで左右に割れてしまった。


振り向くと呆れた顔の二人がいる。


いや、だって噛まれでもしたら大変じゃん。一気にやっつけなくっちゃ。






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