1159話
「こちらも本気で行かせてもらっていいんだろうな?」
「かまわないよ。この間のが本気じゃなかったって言うなら」
凄む碧にしれっと返す。そういう碧の手には武器が握られている。
俺が持てばグレートアクスサイズだろうけど結構巨大化した碧トカゲの手にあるとハンドアクスに見える不思議である。
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「プラデーラ、本気でラウル様を殺す気じゃないのでしょうか?」
見ているクラティアンがつぶやく
「アーツ・エストラデジアに武器なんてあるの?」
それを聞き問うエスタトステラ。因みに治療は終わっているがちゃっかりこちらサイドに陣取っている
「あれはプラデーラ独自のアーツだ。」
後ろから答えるのは黒のローブのプロフーダ
「そもそもドラゴニックアーツは300年前から始まったもの、いまだ改良されていって当然だろう?」
「まあそれはわかるけどエストラデジアで武器を使うなんてまずは思わないわよ」
「プロフーダも思うところがあるんだろう」
巨大な斧を振ってくるミドリトカゲに対し防戦一方のラウルを見ながらいう。
「そしてオスコリタッドにもね」
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「流石によけるのだけはうまいな」
「よけてないけど?命中率が悪いんじゃないの?」
「面白いな。この前は悪かった。こんなに潰しがいがあるとわかってりゃさっさとこいつを使っとくべきだったな」
「俺は面白くないけどな」
「まあそう言うな。これを受けてからでも感想は変わるかどうか聞きたいもんだ」
少し間合いを取るミドリトカゲ今まで片手で振り回した斧を右手側、蜻蛉の型に構える。
なんか見たことある構えなんだよね。いや、蜻蛉の型自体は剣ではあるけど斧でするなんて地球やこの世界にはない型である。
つまり?
「アーツエストラデジア・グラーバ」
言うと一足で踏み込んできて魔力連撃を仕掛けてくる。斧で打ってくるのにレイピアで打ってくるような速度の連撃
知らない人間ならあんなの受けられないよ
「見事ですね。やはりというかその程度は受けてくれると思ってましたよ」
少し離れた位置のオスコリタッドが言う。
「なんで?アルカナ?」
構えから見てわかったけど今ミドリトカゲが使ったのは斧術、地のアルカナ二階梯技の礫。
魔力を乗せて連撃で打ってくる技である。
「ああ、そういえばもとはそんな名称とありましたね。バルギーブル闘法術ですか」
「何で知ってるんだ?」
「勝てばお教えしますよ」
「ああ、じゃあさっさと教えてもらおうかね」
そう言って陣魔道を薄く展開する
さっさとやっつけるなら遊ばずに陰技でも叩き込めば終わるだろう
「でも私たちに素直に勝てると思わない方がいいですけれどね」
そう言うと両手を振るオスコリタッド
辺りに黒い靄が立ち込めてくる
なんだ?と思うと同時に異変に気付く
展開している陣魔道が消滅してきている。
え?なにこれ?
高速に展開しても陣を描き切る前に消滅していくどゆこと?
〔警告、センサーに異常発生。マスターの周囲の観測データが軒並みダウ…〕
石人形からいきなり報告が入ってくるがそれも途中で消えてしまう。
えっとこれってもしかして陣魔道が使えないんだよね?
陰技もそして攻撃、観測などすべての陣魔道が塞がれたってことか
最近のメインウエポンだったからなぁ
塞がれるってのはちょっと地味にヤバいかもしれない




