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ライオンの夢

明日試合だ。夏休みで連絡取れてないけど、みんな大丈夫かな?


会場に防具を持って行くのが、少ししんどい。


防具袋の中を覗くと、袴の上に大会の組み合わせ表が準備されている。


母さんか。ありがたくも、何となく照れくさい。


それにしても、胸元を縛る紐がどうにも邪魔だ。

しっかり固定しておかないと、竹刀が振れない。



目が覚める。


右腕を見ると、点滴の針を固定するテープ。

シワの刻まれた細い腕。いつもの天井。


今日は笑みが溢れる。


枕元には、読み終えた一冊の文庫本。


遠い海原で巨大な魚と戦い抜いたあと、眩しい砂浜で無邪気にじゃれあう若きライオンたち。


あの老人のように、そんな夢を見られるのだから。



私の試合も、まだ終わってはいない。

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