2回目
駅は通勤通学ラッシュで人、人、人、人。だけど、雛ちゃんはすぐに見つかった。なんでだろう?あ、かわいいからか。(納得)
「あ、晴くんだ。おはよ。」
ちょっと眠そうな顔をしている。朝はちょっと弱いっぽい。
「おはよう雛ちゃん。」
学校がある日は、両サイドに花の形をしたピンをしてゆるっとした三つ編みをすると決めているらしく、高校でもやるっぽい。いや、それにしても……
「制服めっちゃ似合ってるね。可愛い。」
女子の制服は水色のセーラー服にピンクのリボン、スカートは青みがかった紺色のチェックだ。
俺らが入学する、櫻根高等学校は偏差値がちょっと高めだが制服が可愛い、かっこいいので人気がある。雛ちゃんが着ると可愛い越えて麗しいんだが…
「お世辞はいーの。早く行こ!遅れちゃうよ~。そしておいてくよ~。」
「あ、ちょ、ちょっと待って…!」
やはり手強い。雛ちゃんはスルースキルもあるのだ。
電車に揺られ20分、徒歩5分ほど移動して高校へ到着。校門をくぐると何やらざわつく。そして、こちらを見ている気がする。
___え?新入生だよね?めちゃ美形なんだけど。
___それな、爽やか系イケメンとゆるふわ系美少女やん。
___美男美女カップルかな?やばー可愛いやん
なるほど、雛ちゃんの美貌に男女問わず惚れてしまったか…無理もない。中学でも雛ちゃんはモテまくっていた。高校でもまあそんな気がしていた。
「お~またクラス一緒だね~!さすが腐れ縁!」
内心お祭り騒ぎだった。しかも小桜と九条!五十音だと近い!歓喜!
「席まで近い~!高校もよろしく~!」
「よろしく雛ちゃん。」
嬉しくて式の前に心臓が口から出そうだった。
式を終えて、帰り道。俺は桜の木の下で足を止めた。ちょっと先でそれに気づいた雛ちゃんが、振り返ってくれた。雛ちゃんのほうに寄り、
「雛ちゃん、高校生になっても、これからもずっと好きだよ。付き合ってください。」
そう告白した。
「ん~まだ無理かもなぁ~ごめんね!」
玉砕。美しいほどの玉砕。
「じゃ、帰ろっか!今日ストバ行くけど一緒に行く?」
「……行く。」
どんなに振られてもそんなところが大好きだ。まだ高校は始まったばかり、これから来る楽しみの心が躍った。
2回目:失敗




