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東方二次創作【識神譚】  作者: 遊鑼鳴世
第二章 濃霧異変
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濃霧異変 28 二段構え

Twitter→https://x.com/yudora_naruse?t=NXot8S_6i15vALkK1tmwyg&s=09


この作品は東方Project様の二次創作です。

※オリキャラ多数

※独自設定多数

※キャラ崩壊そこそこ

※投稿不定期

以上の点に注意してお楽しみ下さい。

「(やっぱり、ボクの精神防御を抜けないみたいだね)」


これみよがしに詠唱していたにも関わらず、背理神は一切の妨害をしてこなかった。

その事実に、ルージェは確信を深める。


「(本命で決め切る!)」


混淆玉石雨來は今この戦いのためにルージェが生み出した術だ。前例はない。

混淆玉石雨來は、意味の無い情報の塊である雑石の雨の中に本命の玉石を混ぜる限定空界だ。

相手の演算能力に負荷をかけ、本命を通しやすくする。

背理神の権能はチート級だが、結局ちゃんと使うためには演算が必須なのだ。

そして演算能力には限りがある。

わざわざ限定空界にすることによって石礫の雨を避けきれないようにし、適当に作れる雑石の解析を強要して演算能力に負荷をかけ、あわよくば玉石によるダメージも狙う。

玉石は概念を付与することで、簡単にはダメージを防げないようにしてあるのだ。

そうやってあらゆる方向から演算能力に圧力をかけにかかる。

神域の押し合いに勝てていれば、これだけで押し切れたかもしれない程の術法だ。

しかし今回は、本命の前の嫌がらせに過ぎない。


「霊水手腕……!」


ルージェが両腕を胸の前で交差させて翼を大きく開くと、全身から光り輝く霊力が溢れ出てくる。

可視化されてしまう程の莫大な霊力が、触手のような形をとっていく。

それは活性化した霊力の塊。

概念付与の権能で、ただの霊力に《水》としての性質を付与したのだ。

本来そのようなことは不可能だ。

霊力を擬似物質の水へと変換することは出来ても、霊力のまま水にすることは出来ない。

理由は至極単純明快で、()()()()()()()()からだ。

だが、そんな当たり前のことも覆せるのが超越権能というものなのである。


「…………」


背理神の表情が僅かに歪む。

相手を測っていたのは、何も彼だけではなかった。

ルージェもまた、背理神の弱点を探っていたのだ。


背理神の権能は反則的な強さを誇っている。

世界の法則や概念を捻じ曲げてほとんど全ての攻撃を無力化してしまうのだ。

しかし、小さな攻撃も一々世界の法則や概念に干渉して対処していては効率が悪い。

別の対処方法も持っていると睨んでいたが、それは術式や法式に干渉して書き換えるという方法だった。

それに気付いたルージェは、念入りに対策をとった。


水の概念を付与した霊力を魔法によって直接操作するという規模はともかく理屈としてはとても簡単な攻撃に、これでもかと罠とダミーを仕込んだのだ。

法式の書き換えを感知して発動する条件発動系の魔法を罠として仕込み、特に意味の無い法式をゴテゴテと貼り付け、必要のない回路を通して法式にこれでもかと無駄を作る。

一撃でも喰らえば終わりな背理神は、無駄だらけの法式を完全解析するまでは法式改編に乗り出せない。

本来なら一瞬で解析出来るのだろうが、今は混淆玉石雨來で演算能力を圧迫されている。

演算能力飽和による圧殺か、圧倒的霊力量から繰り出される単純な量の暴力による攻撃。

二段構えで確実にしとめにいっているのだ。


「(捉えた……!)」


石礫の雨の中、霊水の触手が背理神に迫る!

裏で進めていたオリジナル作品の方に筆が乗ってこちらが遅れました。すみません。

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