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東方二次創作【識神譚】  作者: 遊鑼鳴世
第一章 識鏡録
53/78

識鏡録 52 御座所にて

この作品は東方Project様の二次創作です。

※オリキャラ多数

※独自設定多数

※キャラ崩壊そこそこ

※投稿不定期

以上の点に注意してお楽しみ下さい。



◆登場人物紹介◆



アルファ・コマンド・プロト・マキナ

種族:機械族(エクスマキナ)皇神(すめらぎ)♀ 年齢:不明

血統能力:概念歯車、同族同調、金属支配、神域操作、神気、神通力、神意霊鋼創造、加護付与、超次物質顕現、時空支配、神速思考、並列思考、神速演算、並列演算、同時顕現、霊体化、浮遊

個別権能:無限機関

技能権能:闘気、闘包霊力、具現覇気、分霊分離

得意な霊術:系統外霊術

たまに使う霊術:無し

◆虹の九騎士《紫外の騎士》にして《処女機神》の異名を持つ。

職務に忠実で極めて真面目。頭が固いとも言う。

身長は150cm程で、精巧な機械の瞳と根元が青で先端に近づくにつれ緑がかっていく髪が特徴的な美少女。

「さぁて。そろそろかな」


玉座に座したまま、その少年は呟いた。

虚無なる父神の神域である虚無空界の中に、《御方》と呼ばれる彼の御座所はある。


「何がそろそろなのですか? 主様(マスター)


そう尋ねてくるのは、彼の信頼する配下である《虹の九騎士》の一人、《紫外の騎士》アルファ・コマンド・プロト・マキナ。

神の域にまで至った機械族(エクスマキナ)の少女だ。

虹の九騎士は、御座所への直接転移を可能にする権限が与えられている。

それを使って帰って来たのだろう。


「やあアルファ。ちょうどいいところに来たね。今暇なのは君だけだったかな?」


彼の配下はほとんどが非戦闘員で、世界が間違った方向へいかないように誘導する役割をこなしている。

そんな中、虹の九騎士はもはや誘導でどうにかなる段階を過ぎた世界に派遣されるような貴重な戦力なのである。


「ルージェ様も待機しておられます、主様(マスター)。それと……」


アルファの背後から、ツノの生えた小さな子供がひょっこりと顔を出す。


雅姫(みこ)もいるよ……?」


10歳やそこらの幼女にしか見えないが、これでも雅姫は《赤の騎士》であり、一騎当千の強者なのだった。


「おお! 雅姫、おかえり。怪我は無いよね?」


全知全能たる彼には分かりきったことではあるものの、これも様式美というヤツである。


「うん。ただいま……!」


いつの間にか雅姫の背後に回っていた彼は、ひょいっと抱き上げて頭を撫でる。


「よしよし……! んー! 雅姫は可愛いなぁ!」


彼は犬か猫でも撫でているかのように雅姫を撫で回す。


「くすぐったい……」


雅姫は元は鬼人族の孤児であったが、彼に拾われてその神才を開花させ、わずか二年で神の域に至った。


主様(マスター)


雅姫を可愛がっていると、アルファにたしなめられる。


「ん? ああ、そうだった。今いるのはルージェと雅姫とアルファか……」


彼は少し考える。

全知全能たる彼の権能をもってすれば、即座に正解はわかる。

だが、全知全能であってさえ、完全無欠ではありえないのだ。

正解が分かってしまったら、面白くない。

だから彼は、最低限しか全知の権能を使わない。

全てを知ってしまえば、考える必要がなくなる。

全知全能の力を持っていても、それを完全に解放してしまえば、今の彼というものは消えてなくなってしまう。

そこに残るのは、ただの全知全能だ。


「うーん。雅姫はさっき帰ってきたばっかりだし、ゆっくり休ませてあげようかな」


雅姫の頬を指の甲で擦りながらそう呟く。


「にぃ……好き」


雅姫はそう言って彼の頬にそっと口付けした。


「うんうん。にぃも好きだぞー」


その姿を見て、アルファは密かに呆れる。

彼は別にロリコンというわけではない。

ただ子供に、無垢なる者に甘いだけだ。


「…………」


「分かっているよアルファ。今回は君に任せていいかな?」


ルージェは殺し過ぎる。

虹の九騎士が出動するような世界の中でも、ルージェは特に難度の高い世界に派遣される。

それは彼女が、目に付いた全てを殺してしまうからだ。

元が悪魔族である彼女は九騎士の中でも恐らく最強と言っていい実力を持つ。

しかし殺す。悪魔の中でもとびきり性格の善い彼女は、善意のまま殺し尽くすのだ。

そんな彼女を今回の世界に派遣するのはまずい。

かと言って雅姫もまずい。

雅姫は無駄な殺しはしないが、かと言って守りもしない。周囲への被害などお構い無しだ。

星の七割を消し飛ばしたことすらある。

結局、そのあたりを上手くやってくれるアルファが最適解なのだ。


「御意のままに。して、今回の相手は……?」


誰が相手であろうと、彼が行けと言うなら行く。

それはもはや、アルファにとって当たり前のことだった。


「そろそろ()()()()が痺れを切らしてズルしようとする頃だからね。その対処さ。なに、ほんの絞りカスくらいの分霊だから、アルファにも倒せるよ」


分霊とは、精神体(と場合によっては心幽体)を切り分けたもので、高度な分身とでも言うべきものだ。

分身は本体の遠隔操作で成り立つが、分霊はその必要が無く本体と別行動が可能なのだ。

精神体生命体にしかなし得ない技である。


「……いよいよ、ですか」


それは前々から予言されていたこと。

歴史が……ただ一つの世界だけの歴史ではなく、全ての世界の歴史に影響するほどの変革が、起きようとしている。

もっとも、それで御方の立場が揺らぐわけではない。故に彼は積極的に止めようとはしていない。

これもまた、彼にとっては暇潰しに過ぎないのだ。

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


出来れば去年のうちに投稿して「これで第一章は終わりになります。来年から第二章をお楽しみ下さい」と言うつもりだったのですが、ままならないものですね。


2/27。アルファの登場人物紹介を一部変更

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