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詩❲情景❳

地上に降ろした空の光

作者: 日浦海里

空が薄い青の上から

赤と黄色を点描で塗り重ねていく


ほんの少し黒を混ぜて


辺りの色が重みを増していく中で

灯り始める白や黄色の輝き


時に川のように流れ

それ自体が生き物にも見える


一つ一つが街を構成する灯火


一つ一つが人の営みが生む光


時と共に暗い海に沈む事はなく

数多の光が海上に揺れて流れて


空に輝く命の灯は

皆地の上に降りてしまったと

空には黒い海が広がるばかりで


この光が地平の鏡の向こう側に

反転することがないうちは

地に温もりが溢れてる

その証左ではあるけれど


光が溢れれば

暗闇を求める


無いものねだりの僕たちには

どちらか一方だけが輝く

この世界がお似合いなんだろう


そうして今日も

空の星を地上に降ろして

その温もりと共に

命は営まれていくのだろう

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― 新着の感想 ―
[一言]  地上の灯りも、まばらになる時間帯もありますね。  夜明けにかけては、また違った趣きがあるかと。
[一言]  少し離れた高いところから、暮れゆく空と街を眺めているような。目線の高さの空と、眼下の街の動きを感じるような。そんな景色が浮かぶようでした。  どちらも明るければ、己も互いも見辛いのかもし…
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